箴言随想

聖書の言葉は人生の盾

箴言を読んでいて、すばらしい言葉があった。 Every word of God is flawless; he is a shield to those who take refuge in him. (Proverbs 30.5) 神の言葉はみな真実である、 神は彼に寄り頼む者の盾である。 (箴言 第三十章 第五節 口語訳) 神の言わ…

口が砂利に満たされないように

箴言を読んでいて、いかにも箴言といった気がする言葉があった。 Food gained by fraud tastes sweet, but one ends up with a mouth full of gravel. (Proverbs 20.17) 欺き取ったパンはおいしい、 しかし後にはその口は砂利で満たされる。 (箴言 第二十…

主の道は

箴言を読んでいて、あらためて考えさせられる箇所があった。 The way of the Lord is a refuge for the blameless, but it is the ruin of those who do evil. (Proverbs 10.29) 主は、まっすぐに歩む者には城であり、 悪を行う者には滅びである。 (箴言 第…

率直な忠告こそ

箴言を読んでいて、なるほどと思う箇所があった。 Better is open rebuke than hidden love. (Proverbs 27.5) あからさまに戒めるのは、ひそかに愛するのにまさる。 (箴言 第二十七章 第五節 口語訳) あらわな戒めは、隠された愛にまさる。 (箴言 第二…

善を耕す

箴言を読んでいて、面白い箇所があった。 Do not those who plot evil go astray? But those who plan what is good find love and faithfulness. (Proverbs 14.22) 悪を計る者はおのれを誤るではないか、 善を計る者にはいつくしみと、まこととがある。 …

貧しい人を苦しめる者は造物主を嘲る

箴言を読んでいて、なるほどとうなずかされ、深く考えさせられる箇所があった。 Whoever oppresses the poor shows contempt for their Maker, but whoever is kind to the needy honors God. (Proverbs 14.31) 貧しい者をしいたげる者はその造り主を侮る…

茨を除くこと

箴言を読んでいて、なるほどと思う一節があった。 The way of the sluggard is blocked with thorns, but the path of the upright is a highway. (Proverbs 15.19) なまけ者の道には、いばらがはえしげり、 正しい者の道は平らかである。 (箴言 第十五章…

義人たちの子孫は報われる

箴言を読んでて、なるほどと思う箇所があった。 Be sure of this: The wicked will not go unpunished, but those who are righteous will go free. (Proverbs 11.21) 確かに、悪人は罰を免れない、 しかし正しい人は救を得る。 (箴言 第十一章 第二十一…

羊飼いと羊

箴言を読んでて、なるほどと思う箇所があった。 Be sure you know the condition of your flocks, give careful attention to your herds; (Proverbs 27.23) あなたの羊の状態をよく知り、 あなたの群れに心をとめよ。 (箴言 第二十七章 第二十三節 自分…

敵が飢えているならばパンを食べさせてあげなさい

箴言を読んでいると、しばしばずんと心にしみる言葉があるが、この言葉もそうだ。 If your enemy is hungry, give him food to eat; if he is thirsty, give him water to drink. (Proverbs 25.21) もしあなたのあだが飢えているならば、パンを与えて食べ…

なすことを天に委ねるということ

箴言を読んでいて、なるほどと思うことがあった。 Commit to the Lord whatever you do, and he will establish your plans. (Proverbs 16.3) あなたのなすべき事を主にゆだねよ、 そうすれば、あなたの計るところは必ず成る。 (箴言 第十六章 第三節 口…

無謀と独断を避けるべきこと

箴言を読んでいると、なるほどっと思うことが多々あるが、以下の言葉もそうだ。 Surely you need guidance to wage war, and victory is won through many advisers. (Proverbs 24.6) 良い指揮によって戦いをすることができ、 勝利は多くの議する者がいる…

天は愛する者にこそ試練を与える

箴言を読んでいて、しばしその前に歎じざるを得ない一節があった。 because the Lord disciplines those he loves, as a father the son he delights in. (Proverbs 3.12) 主は、愛する者を、戒められるからである、 あたかも父がその愛する子を戒めるよう…

朗らかな心には人生は宴

箴言を読んでたら、こんな言葉も箴言にあるのかとあらためて驚くものがあった。 しかめつらしい学者からは出てこない、明るい言葉である。 All the days of the oppressed are wretched, but the cheerful heart has a continual feast. (Proverbs 15.15) …

義人は永遠の礎

箴言を読んでいて、以下の一節に、あらためて深く感じるものがあった。 When the storm has swept by, the wicked are gone, but the righteous stand firm forever. (Proverbs 10.25) あらしが通りすぎる時、悪しき者は、もはや、いなくなり、 正しい者は…

洞察力と素直さ

箴言を読んでて、なるほどと思い、かつ深く考えさせられる一節があった。 A person is praised according to their prudence, and one with a warped mind is despised. (Proverbs 12.8) 人はその悟りにしたがって、ほめられ、 心のねじけた者は、卑しめられ…

和解の道

箴言は簡潔にして深い真理を湛えた言葉をよく集めてあるが、以下の言葉もその一つと思う。 When the Lord takes pleasure in anyone’s way, he causes their enemies to make peace with them. (Proverbs 16.7) 人の道が主を喜ばせる時、 主はその人の敵をも…

不法の者をうらやんではならない

箴言を読んでいると、短い言葉ながら、とても含蓄の深い、そして勇気を与えられる言葉がそのつど見つかる。 以下の言葉もそうだ。 Do not envy the violent or choose any of their ways. (Proverbs 3.31) 暴虐な人を、うらやんではならない、 そのすべて…

耳の黄金の飾りは諫言

箴言を読んでいると、美しい表現でズバリ真実が言われていることが多々あるが、以下の言葉もその一つと思う。 Like an earring of gold or an ornament of fine gold is the rebuke of a wise judge to a listening ear. (Proverbs 25.12) 知恵をもって戒…

命の木に連なり育てること

箴言を読んでいると元気になる気がするが、以下の一節も、読むと元気になる気がする不思議な一節である。 The fruit of the righteous is a tree of life, and the one who is wise saves lives. (Proverbs 11.30) 正しい者の結ぶ実は命の木である、 不法…

義の道は良きもの

箴言を読んでいると、一見当たり前のようで、そうであるからこそ、味わい深い言葉が多々ある。 この言葉も、とても深いと思う。 Then you will understand what is right and just and fair—every good path (Proverbs 2.9) .そのとき、あなたは、ついに正義…

自らの汚れを洗うこと

箴言を読んでいると、時折、痛烈な響きの言葉がある。 以下の言葉は、その最たるものの一つだと思う。 those who are pure in their own eyes and yet are not cleansed of their filth; (Proverbs 30.12) 世には自分の目にみずからを清い者として、 なお…

唇と心

箴言は、一見さらっと述べられていることが、よく読むと、実はとても考えさせられる表現であることにしばしば気づかされる。 以下の一節も、その一つと思う。 The lips of the wise spread knowledge, but the hearts of fools are not upright. (Proverbs …

道と存在と

箴言はごく当たり前のようだが、あまりにもそれと違う現実ばかりなのを見ているとついつい忘れがちなことを、思い出させてくれる言葉がしばしばある。 以下の言葉は、その中の一つと思う。 The Lord detests the way of the wicked, but he loves those who …

未熟さを捨て理解の道を真直ぐ歩め

箴言を読んでいると、はっとさせられる言葉がいっぱいある。 訳によって、他の訳だとあんまりよく注意して読んでいなかった箇所で、そのようにはっとさせられる場合もある。 私にとっては、以下の言葉がそうで、新共同訳ではいまいちしっかり読めてなかった…

何が慎慮であり何が中心であるかを理解せよ

箴言は、どの言葉もじっくり味わうと、実に味わい深く、考えさせる内容の格言ばかりだが、以下の言葉も実に深い。 訳によって、若干ニュアンスや伝わり方が異なるが、本当はかなりインパクトのある言葉だと思う。 You who are simple, gain prudence; you wh…

生きている間に最も願うべきこと

箴言の三十章には、ヤケの子アグルの言葉というのが少し載っていて、他のソロモンの言葉だとされている大半の部分と若干趣きが異なる。 その中に、祈りの部分がある。 これはとても良い祈りの言葉なのではないかと私は思う。 “Two things I ask of you, Lord…

鳥が飛び立つように

箴言にはいくつも印象深い言葉があるけれど、私にとっては特に印象深いのが以下の言葉。 Like a bird that flees its nest is anyone who flees from home. (Proverbs 27.8) 鳥が巣から飛び去るように 人もその置かれたところから移って行く。 (箴言 第二…

見ること聞くこと

箴言は、ごく当たり前のようで、それだけに深く考えさせられることがよく述べてある。 たとえば、次の言葉も、一見当たり前のようで、深く考えさせられる。 Ears that hear and eyes that see— the Lord has made them both. (Proverbs 20.12) 聞く耳、見…

無常を深く見つめること

箴言を読んでいて、とてもこの言葉がしみじみ味わわれた。 Do not boast about tomorrow, for you do not know what a day may bring. (Proverbs 27.1) 明日のことを誇るな。 一日のうちに何が生まれるか知らないのだから。 (箴言 第二十七章 第一節 新共…