2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

前島誠 「ユダヤ人最高の知恵」

ユダヤ人最高の知恵―自分に“有利なこと”を考えろ!作者: 前島誠出版社/メーカー: 三笠書房発売日: 2003/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る 良い本だった。ペルソナ(persona)とは、per(〜を通して)とsona(音)、つまり鳴り響くも…

思考メモ 神はどこにいるのか

神はどこにいるのだろう? という問いは、往々にして人は持つ問いかもしれない。 苦しい時や、不条理が目の前にある時は、特にそう思うだろうし、別にそういう時でなくても、漠然と持つ場合もあるかもしれない。 おそらく、それぞれの人の何らかの答え方があ…

遠藤周作 「白い人 黄色い人」

白い人・黄色い人 (新潮文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/03/17メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (20件) を見る 遠藤周作が三十代前半の頃に書いたものだそうである。読んでいて、どういうわけか、はじめて読んだは…

ジョシュ・グローバン 「マイ・コンフェッション」 (わが告白)

以前から好きな歌だけれど、最近、あらためてジョシュ・グローバンの「マイ・コンフェッション」という歌が好きで聴いている。 試みに、歌詞を訳してみたが、こんな感じで良いものやら、若干心もとない。 この歌は、キリストに対する信仰の歌のようでもある…

思考メモ 人生とは何か

人生とは何なのだろう。これは、おそらく、答えのない問いなのだと思う。そして、答えの数も、人の数ほどあるのだろう。そのうえで、暫定的に、自分なりの定義を見つけるならば、私の場合はどう答えようか。おそらくは、そうであって欲しいものは、「あなた…

思考メモ ユダヤ教かキリスト教か

ユダヤ教とキリスト教について云々できるほど私はこのどちらにも詳しくないし、ましてやどちらが正しいかを論じるほどの知識も体験もないので、そのようなことを論じようとは思わない。 ただ、暫定的に自分がどちらをより信じ、受け入れるかということについ…

新約聖書再読破 (聖書再読破)

今日、新約聖書を再読破した。 これで、新共同訳の、旧約1502頁、旧約続編382頁、新約480頁の、合わせて2364頁、人生二度目の最初から最後までの読破を達成できた。 前に一回通読したのは、たしか十四〜十六、七ぐらいにかけてだったので、かれこれ二十年ぶ…

福音書再読

昨日今日で、四福音書と使徒行伝を再読した。四福音書は、三、四か月まえに再読したことがあったけれど、使徒行伝は通読はたぶん十数年ぶりだった。どちらもとても面白かった。福音書を通読してあらためて思ったのは、「信念の力」をとてもイエス・キリスト…

ロボットより麦たれ

『はだしのゲン』を貫くメッセージは、「麦のように踏まれてもまた生えてくる逞しい人間になれ」、ということである。 子どもを無菌状態に保つことより、そのような逞しさを養うことこそが、本当の子どもへの愛情だと思うが、逞しい麦よりもひ弱なロボットを…

雑感 苦難の僕について

イザヤ書の第五十三章には、「苦難の僕」と呼ばれる以下の箇所がある。 「だれがわれわれの聞いたことを 信じ得たか。 主の腕は、だれにあらわれたか。 彼は主の前に若木のように、 かわいた土から出る根のように育った。 彼にはわれわれの見るべき姿がなく…

遠藤周作 「わたしが・棄てた・女」

新装版 わたしが・棄てた・女 (講談社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/01/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 遠藤周作の『私が棄てた女』は、大学時代の友人が以前勧めてくれたことがあった。とはいえ、へえ〜、と聞…

「聖書大百科」

地図と絵画で読む聖書大百科 Biblicaビブリカ作者: バリー・J・バイツェル他,バリー・J・バイツェル(原書監修者),船本弘毅(日本語版監修者),山崎正浩他出版社/メーカー: 創元社発売日: 2008/10/02メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) …

「聖書人物記」

図説 聖書人物記:絵画と家系図で描く100人の物語作者: R.P.ネッテルホルスト,山崎正浩出版社/メーカー: 創元社発売日: 2009/10/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る聖書のほとんどの人物について、いろんな昔の画家の絵画の写真とともに解…

雑感 キリストについて

自分が大きな影響を受けたのは、たぶん、仏教とユダヤ教と、あとキリスト教ではなくて、イエス・キリストなのだと思う。どういうわけか、あんまりキリスト教には感心しない。 その歴史も、極めて疑問だ。 そもそも、洗礼や聖餐が救いに不可欠とは思えないし…

先祖を大切にすることについて モーセとの関連で

トーラーに描かれるモーセのエピソードの中で、私が心ひかれるものの一つに、エジプトを脱出する時に、モーセはヨセフの遺骨を運んで行った、という話がある。 「そのときモーセはヨセフの遺骸を携えていた。 ヨセフが、「神は必ずあなたがたを顧みられるで…

雑感 共にいる神

トーラーを読んでいると、「わたしは必ずあなたと共にいる。」「わたしはいつもあなたと共にいる。」といった言葉が、しばしば出てくる。 創世記にも、出エジプト記も、申命記にもそうした表現が出てくる。モーセも、ミディアンの野で四十年ぐらいくすぶって…

絵本 「エルトゥールル号の遭難」

エルトゥールル号の遭難 トルコと日本を結ぶ心の物語作者: 寮美千子,磯良一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/06/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る すばらしい絵本だった。非常に詳細に、エルトゥールル号のことがよく調べてあり、日…

雑感 「八重の桜」について

この前、「八重の桜」を見ていて、川崎尚之助って気の毒だなぁとしみじみ思った。「八重の桜」の描き方がどの程度史実なのか私はよく知らないけれど、仮にかなり史実に基づいているとしたら、なんとも哀れである。歴史には時折、不運な人がいるが、その一人…

遠藤周作 「おバカさん」

おバカさん (ぶんか社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: ぶんか社発売日: 2009/02/03メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る とても面白かった。 実は、この小説、もうずいぶん昔、私が高校生だった頃、Y先生という先生に、何か…

「ミシュナ 一巻」

ミシュナ (1) (ユダヤ古典叢書)作者: 石川耕一郎,三好迪出版社/メーカー: 教文館発売日: 2003/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る ミシュナの第一巻。 これを翻訳した方は本当すごいと思う。 事細かな律法の規定を、さらに…

絵本 「輝きの季節」

輝きの季節―ターシャ・テューダーと子どもたちの一年作者: ターシャテューダー,Tasha Tudor,食野雅子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 1999/11メディア: 大型本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る 百年ぐらい前の、アメ…

絵本 「はんじさん」

はんじさん―しょうしんしょうめいうそのおはなし (1975年)作者: ハーヴ・ツェマック,マーゴット・ツェマック,木庭茂夫出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1975メディア: ?この商品を含むブログ (3件) を見る考えさせられる、絵本だった。今の時勢にも、とてもよ…

絵本 「夢になったわかもの」

夢になったわかもの作者: ハーヴ・ツェマック,マーゴット・ツェマック,木庭茂夫出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1975/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る ユダヤの民話だろうか。なんだか、考えさせられる物語だった。人間、良いことばか…

絵本 「あなたについていきます」

あなたについていきます(旧約聖書)―ルツのものがたり (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 日本聖書協会,藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2010/09/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る聖書の中のルツ記の物語。ルツの物語は、聖書の…

絵本 「ダニエルのなぞとき」

ダニエルのなぞとき― 「聖書新共同訳」準拠〈旧約聖書〉 (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 日本聖書協会,藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2009/01/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る聖書の中のダニエル書の物語の絵本。ダニエル…

絵本 「マントをひるがえして」

マントをひるがえして(旧約聖書)―よげんしゃエリヤ (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2009/12メディア: 大型本この商品を含むブログを見る聖書の列王記の中に登場するエリヤの物語の絵本。エリヤは、聖書に…

絵本 「ギデオンのつのぶえ」

ギデオンのつのぶえ― 「聖書新共同訳」準拠〈旧約聖書〉 (みんなの聖書・絵本シリーズ 7)作者: 日本聖書協会,藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2008/09/01メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログを見る 聖書の士師記の中…

言葉の力をこそあらためて

■終戦68年、平和への祈り新た…戦没者追悼式 (読売新聞 - 08月15日)) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130815-OYT1T00654.htm あれから六十八年。敗戦の直後の時代、なぜ破局に陥ったか多くの人が真剣に考えた。丸山真男や大西巨人は「無責任の…

「知恵の書」再読

聖書の中に「知恵の書」という書がある。 旧約聖書続編、つまり第二正典のものなので、普通の聖書には収録されていない場合が多い。 箴言やシラ書とともに知恵文学に分類される書だが、とても面白い。 伝説だとソロモンが書いたことになっているが、おそらく…

メモ帳

「生かすためにこそ神は万物をお造りになった。 世にある造られた物は価値がある。」 (知恵の書 第一章 十四節より) 「知恵を愛する人には進んで自分を現し、 探す人には自分を示す。 求める人には自分の方から姿を見せる。 」 (知恵の書 第六章 十二、十…