2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

山本仏骨法話集

山本仏骨法話集 全3巻作者: 山本仏骨出版社/メーカー: 法蔵館発売日: 1988/12メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る 本当にすばらしかった。 読みながら、歓喜胸に満つ。 これほどすばらしい本を、読める環境にありながら、今ま…

西路を指授せしかども

今日、親鸞聖人の和讃を読んでいたら、 「西路を指授せしかども 自障障他せしほどに 曠劫以来もいたづらに むなしくこそはすぎにけれ」 という一首が、とても心に響いた。 試みに現代語訳するならば、 「救われていく道をすでに教え示し与えられているのに、…

傅大士のことば

傅大士のことば 夜夜仏に抱かれて眠り 朝朝また共に起きる 起座とこしなえにあい随い 語黙も居止も同じく 繊毫もあい離れず 身と影とあい似たるが如し 仏のゆく処(ところ)を識(し)らんとおもえば ただ此(こ)の語声なり

チェルノブイリ

今日、4月26日は、チェルノブイリ事故があった日。 1986年だった。 日本に、これといって何か深刻な影響があったわけではなかったけれど、当時の重苦しい雰囲気は、なんとなく子ども心にも覚えている。 とんでもないことが起こった、と思ったし、その後、か…

尾崎豊

昨日は、尾崎豊の命日だった。 「太陽の破片」、あらためていい歌だと思う。

小沢裁判、無罪判決

小沢さんに無罪の判決が出た。 おそらく無罪判決が出るだろうとは以前から思っていた。 そのことは日記にも何度か以前書いたことがあるけれど、実際に判決が出ても、やっぱりという感想しかない。 ただ、これで思うのは、もし小沢さんや小沢派が、この一年ほ…

内外の両財とは

今日は、昨日に続けて、K先生の講義を聴きに行った。休憩時間、前からいまいちよくわからないことがあったので質問してみた。私の質問というのは、「よく念仏は煩悩を満たすための道具ではない、ということが言われますが、教行信証の行巻に「内外の両財、…

浄土真宗における”お任せする”とは

今日は、K先生の観無量寿経についての講義があったので聴きに行った。 休憩時間に、この頃自分で考えてもよくわからないことがあったので、K先生に質問してみた。 私の質問というのは、 「浄土真宗ではよく“お任せする”ということが言われますが、この“お任…

中西和上のこと

今日、K寺の前坊守さんから、数日前に中西智海和上がお亡くなりになったと聴いて、驚いた。 中西和上は、私は二、三回、御法話を聴いただけことがあるだけなのだけれど、とても印象深い方だった。 特に印象深かったのは、たしか、もう三、四年前だったと思…

雑感 親鸞和讃 一子地

今日、親鸞聖人の和讃を読んでて、「一子地」、つまり自分の一人子のようにあらゆる衆生を慈しむことについて詠んでいる和讃に考えさせられた。 「平等心をうるときを 一子地となづけたり 一子地は仏性なり 安養にいたりてさとるべし」 現代語訳してみるなら…

和讃

和讃って面白いなぁとこの頃思う。 作者もいまいちよくわからないし、いまいち何を言っているのかよくわからないところもあるけれど、全体として、とても美しく深い中世の宗教的情緒があると思う。 昔の、中世や近世の人は、和讃などを通じて、理屈ではなく…

今井清吉 『真宗大綱』

今井清吉『真宗大綱』を読み終わった。http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/821648とても明晰に浄土真宗の構造と要旨をまとめてあり、とても面白かった。なにせ明治三十九年に書かれた本なので、文体はやや古いけれど、内容はとても良いと思う。有象…

文殊和讃

「文殊和讃」 一切菩薩の上首なる 智慧の主(つかさ)の文殊師利 仏種を紹隆する故に 法王子とぞ名づけたる 三世諸仏の大覚母 化他も自行も信行智 三徳具足の文殊師利 法王子とぞ申しける 釈迦牟尼如来のたまわく われいま仏をえたること 皆これ文殊の師恩な…

「十二光仏和讃」

「十二光仏和讃」 (『仏教和讃三百題』より) 南無大悲無量光 智慧光明はかるべからず 南無大悲無辺光 解脱光輪きわまりなし 南無大悲無碍光 光雲無碍にして虚空の如し 南無大悲無対光 清浄光明体あることなし 南無大悲炎王光 仏光照耀最第一 南無大悲清浄…

吹野清胤 念仏行者渡世のかがみ

吹野清胤「念仏行者渡世のかがみ」という本をタイピングしてみた。明治二十一年に書かれた本らしい。 今は全く忘れられている本。しかし、本当にすばらしい、念仏者がこの世を生きていく上での心がけが明瞭に書かれた稀なる本だと思う。吹野清胤という人物が…

伝・源信   三尊来迎和讃

源信の作と伝えられる「三尊来迎和讃」(来迎和讃)をタイピングしてみた。 今までネット上にはテキストはなかった模様。これも不思議な、美しい和讃と思う。源信の作かどうかはわからないけれども、こういう中世・近世の和讃は、とても美しくて深みがあると…

天台宗真盛派 関連テキスト

天台宗真盛派 (天台真盛宗) 関連のタイピングしてみたテキスト。 真盛上人 「奏進法語」 http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/20120420/1334886921 現代語訳 真盛上人 「奏進法語」 http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/20120421/1334973728 真盛上人 「念仏三…

浄土真宗バージョン  通俗和讃 『因果の鏡』

明治四十二年出版の「通俗仏教唱歌集」に収録されているのは、明治二十七年版の「因果の鏡」と若干テキストが異なる。 なお、松田甚左衛門という人が編集の明治二十四年の本があり、これが一番古いらしい。 明治二十四年と明治四十二年の版は、明治二十七年…

通俗和讃 因果の鏡

仏教新聞社というところが明治二十七年に出したものらしい。 少し違うバージョンが他の明治年間に出版されているようだが、とりあえずこれをタイピングしてみた。 わかりやすく仏教の因果の道理を七五調にまとめた面白いものだと思う。 通俗和讃 『因果の鏡…

現代語訳 真盛上人 「奏進法語」

現代語訳 真盛上人 「奏進法語」 浄土に往生する御信心については、きっと御心においても日々に磨いておられることでしょう。 しかし、ご質問のことについて、少しだけ申し上げさせていただきます。 いつも念仏を称えて、その念仏の力によって浄土に往生する…

現代語訳 真盛上人 念仏三昧法語  (「念仏への集中についての御法語」)

真盛上人 「念仏への集中についての御法語」(現代語訳「念仏三昧法語」) 念仏に集中した状態に入ったならば、浄土がただちに現れます。 過去・現在・未来の如来たちも、日夜に一緒にいてくださるようになります。 さまざまな神々もいつも念仏を称えるとこ…

真朗上人法語

真朗上人法語 そもそも得生浄土の要道は、ただ安心の如何にぞありける。 それ安心とは即ち三心なり。 三心とは即ち一心なり。一心とは即ち、俯してこの身の拙なきを顧りみ、仰いでかの願の深きを頼み、口に南無阿弥陀仏と称ふるが即ち本願摂取の正定の業なり…

真荷上人法語

真荷上人法語 つらつら阿弥陀仏の大悲弘誓の深き事を思いめぐらすに、胸もだへて涙とどまらず。 誠なるかな、六八の大願(※阿弥陀如来の本願・四十八願のこと)は。 末世愚悪の衆生を救わんためにして、昔、無量阿僧祇劫の難行苦行も、その功ひとり名号にあ…

真盛上人 念仏三昧法語

真盛上人 「念仏三昧法語」 念仏三昧に入りぬれば、極楽もただちに現じて、 三世の諸仏も日夜にあい奉り、諸もろの神達も常に称名の床に来たりたまいぬ。わが日吉明神は同伴となりたまいて、思いと思い、心のままなり。 かかるめでたき念仏を、うき世の余所…

千観上人 極楽国弥陀和讃

千観上人の「極楽国弥陀和讃」をタイピングしてみた。 これもいままでネット上にテキストがなかった模様。千観上人は十世紀の比叡山出身の念仏者。 尊い人物だったらしい。 千観上人 「極楽国弥陀和讃」 娑婆の界(さかい)の西の方 十万億の国すぎて 浄土は…

真盛上人 奏進法語

真盛上人 「奏進法語」 御往生の安心は定めて御心に研(みが)かせ給ひ候わんなれども、承り候に付いて一端申 し参らせ候。 常には念仏を申し候うて、この念仏の力によりて往生せんずるぞと心得る、それも背かぬ事にて候えども、それは念仏と往生とが別のも…

今井清吉 『運命と三世因果』を読んで

昨夜、近代デジタルライブラリーでたまたま見つけて、今井清吉『運命と三世因果』という本を読んだ。 明治の本だけれど、明晰に簡潔にとてもよく業や因果について書かれていて良い本だった。 ただで読めるし、多くの人に読んで欲しい良い本と思う。 http://i…

『超訳 ニーチェの言葉』

超訳 ニーチェの言葉作者: 白取春彦出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/01/12メディア: ペーパーバック購入: 26人 クリック: 557回この商品を含むブログ (168件) を見る 今日、白鳥春彦『超訳ニーチェの言葉』を読んだ。 ベスト…

レッド・バロン

レッド・バロン [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2011/12/02メディア: DVD クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見る 思っていたよりもずっと良い映画だった。主人公は、第一次大戦の時のドイツ空軍のエースで、八十機を撃墜し、赤い戦…

七里恒順 七里和上法話聞書

七里恒順は名前は有名だが、今日なかなか一般にはその本が入手しがたく、実際に読んだことがある人は多くはないのではないかと思う。著作権はとっくの昔に切れているので、今回、『七里和上法話聞書』をタイピングしてみた。求法・安心・報謝・処世(生き方…