文殊菩薩 経典
「文殊和讃」 一切菩薩の上首なる 智慧の主(つかさ)の文殊師利 仏種を紹隆する故に 法王子とぞ名づけたる 三世諸仏の大覚母 化他も自行も信行智 三徳具足の文殊師利 法王子とぞ申しける 釈迦牟尼如来のたまわく われいま仏をえたること 皆これ文殊の師恩な…
「観世音菩薩 遅滞のない大悲の門 華厳経」 「善男子よ、私は遅滞のない大悲の門という菩薩行の門を知っている。 善男子よ、この遅滞のない大悲の門という菩薩行の門は、すべての世(界)を分け隔てずに衆生の成熟と教化に向かい、普門から聞き、知らせるこ…
「悟りに向けて発心するとは」(華厳経 ドラヴィダ人メーガ) 「善男子よ、もし人が無上正等覚に向けて発心しているならば、その人は、一、 あらゆる仏の系譜(仏性)に関してはそれをたやさないように努める人であり、 二、 離欲の系譜(離欲性)に関しては…
「菩提心とは」(華厳経 サーガラメーガ比丘) 「(菩提心とは)即ち、一、 一切の衆生を普く済度するための大悲心であり、 二、 一切の世の衆生を等しく幸福にするための大慈心であり、 三、 一切の世の衆生の苦悩の集合を鎮めるための安楽心であり、 四、 …
【文殊菩薩 十種大心】 「比丘たちよ、以下の十種の倦怠なき心(十種大心)の発起を体得して、大乗(の教え)に向かって出発したものは、男女を問わず、如来の位に踏み込むのである。まして菩薩の位はいうまでもない。 1、 あらゆる如来にまみえ奉仕し供養…
この数日、ちょっとずつタイピングしてきたのだけれど、「伽耶山頂経」の書下し文を入力し終わった。 伽耶山頂経は、別名を文殊師利問菩提経といい、文殊菩薩が月浄光徳という神さまのかなりしつこい質問にも、目のさめるような明晰な答えをしていくという、…
「姿なき文殊菩薩への十の礼拝」(現代語私訳「文殊師利菩薩無相十礼」) 清涼山(五台山)の中に偉大なる文殊菩薩はおられます。 静座して心を正しく観察すると、心とはとらえることができないものだと気付きます。 真心をこめて、あるがままのこの世界の仏…
「文殊菩薩のニルヴァーナ経」(仏説文殊師利般涅槃経 現代語私訳) このように私は聞きました。 ある時、釈尊はコーサラー国の首都・シュラーヴァスティーの祇園精舎におられました。 偉大なる八千人の比丘と一緒におられました。長老サーリプッタ、マハー…
「文殊師利発願経」の現代語私訳をつくってみた。 これは本当にすばらしいお経と思う。 訳しながら、本当に感動した。 また繰り返し、読んでいきたいお経と思う。 「文殊菩薩の願いと普賢菩薩の修行の道」(「文殊師利発願経」現代語私訳) 東晋の時代、イン…
「文殊師利発願経」 東晋天竺三蔵・仏陀跋陀羅訳す 身口意清浄に 諸もろの垢穢を除滅し 一心に恭敬して 十方三世の仏を礼せん 普賢の願力の故に 悉く諸仏を覩見して 一一の如来の所(みもと)にて 一切の刹塵を礼せん 一微塵の中において 一切の諸仏の 菩薩…
『サパンが著した「四つの捕われから離れる秘訣」』 聖なる師の御足に礼拝致します。 世間的には有暇具足の身体を得た。宝なる仏陀の教えに出会い、作意ではない心を起こし、今、錯誤のない修行をしなければならない。それにおいては、「四つの捕われ」から…
『ラムツォ ナムスム』(菩提道の三つの要点(道の三要訣)) 至尊の諸上師(ラマ)に頂礼し奉る。 勝者(仏陀)のあらゆるお言葉の心髄の義、 正しき仏子(菩薩)らが賛嘆する道、 解脱(迷いと苦しみから完全に解放されること)を欲する有縁の者たちが 船…
『聖妙吉祥真実名経』の中の「文殊師利一百八名讃」の書下し文をつくってみた。 聖妙吉祥真実名経 文殊師利一百八名讃 「聖者文殊師利一百八名讃」 元甘泉馬蹄山中川守分真師姪智慧、訳す 真実一切解に敬礼す 最極清浄の土、真正の心 至尊の頂中を恒に頂礼す…
「大聖文殊師利菩薩讃仏法身礼」の書下し文をつくってみた。 いままで、大正新修大蔵経には白文で載っていても、国訳一切経などには載っておらず、書下し文はなかったようである。 というわけで、私が書下しを試みてみた。 「文殊師利菩薩無相十礼」によく似…
「文殊師利菩薩無相十礼」の書下し文をつくってみた。 国訳一切経にも書下し文がないみたいなので、大正新修大蔵経の漢文をもとに自分で訓読をつくってみた。 なので、ひょっとしたらいろいろ間違っているところもあるかもしれないが、もしそうした気付いた…
「文殊菩薩の質問と答え」 第十三章 菩薩の心がけ (文殊師利問経 菩薩受戒品 第十三 現代語私訳) その時、文殊菩薩は釈尊に申し上げました。 「世尊よ、もし善い仏弟子の男女が、菩薩の道徳・戒めを受けて保とうとするならば、どのように心がけるべきでし…
「文殊師利問経」菩薩受戒品 第十三爾時(そのとき)文殊師利、仏に白(もう)して言(もう)さく、「世尊よ、もし善男子・善女人が菩薩の受ける所の戒法を受くるに、まさに云何(いか)にせんや」と。仏、文殊師利に告ぐ、「まさに仏前において至誠に礼拝し…
「仏説文殊師利般涅槃経」 西晋の居士、聶道真 訳す かくの如く我れ聞けり。一時、仏舍衛国の祇樹給孤独園に在(ましまし)き。大比丘僧八千人と倶なり。長老舍利弗、大目縨連、摩訶迦葉、摩訶迦旃延は、かくの如き等の衆の上首たる者なり。復(また)菩薩摩…