2012-04-23から1日間の記事一覧

雑感 親鸞和讃 一子地

今日、親鸞聖人の和讃を読んでて、「一子地」、つまり自分の一人子のようにあらゆる衆生を慈しむことについて詠んでいる和讃に考えさせられた。 「平等心をうるときを 一子地となづけたり 一子地は仏性なり 安養にいたりてさとるべし」 現代語訳してみるなら…

和讃

和讃って面白いなぁとこの頃思う。 作者もいまいちよくわからないし、いまいち何を言っているのかよくわからないところもあるけれど、全体として、とても美しく深い中世の宗教的情緒があると思う。 昔の、中世や近世の人は、和讃などを通じて、理屈ではなく…

今井清吉 『真宗大綱』

今井清吉『真宗大綱』を読み終わった。http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/821648とても明晰に浄土真宗の構造と要旨をまとめてあり、とても面白かった。なにせ明治三十九年に書かれた本なので、文体はやや古いけれど、内容はとても良いと思う。有象…

文殊和讃

「文殊和讃」 一切菩薩の上首なる 智慧の主(つかさ)の文殊師利 仏種を紹隆する故に 法王子とぞ名づけたる 三世諸仏の大覚母 化他も自行も信行智 三徳具足の文殊師利 法王子とぞ申しける 釈迦牟尼如来のたまわく われいま仏をえたること 皆これ文殊の師恩な…

「十二光仏和讃」

「十二光仏和讃」 (『仏教和讃三百題』より) 南無大悲無量光 智慧光明はかるべからず 南無大悲無辺光 解脱光輪きわまりなし 南無大悲無碍光 光雲無碍にして虚空の如し 南無大悲無対光 清浄光明体あることなし 南無大悲炎王光 仏光照耀最第一 南無大悲清浄…