「日本のイスラエル報道に対する10の疑問」を読んで

日本国際フォーラムHPに掲載の長尾賢氏の論説が、以下のことを指摘していた。

 

「日本のイスラエル報道に対する10の疑問」

 

1.ハマスが行ったことの残虐性を報じていない
2.ハマスの言い分だけ報じている場合がある
3.住民は完全に無実ではない
4.ガザ地区内で物資配布の問題があることを報じていない
5.イスラエルの融和政策が裏切られたことを報じていない
6.民主主義国かどうかで、情報の偏りがでている
7.戦略的な状況を十分報じていない
8.シーア派スンナ派では意見が違うことを十分報じていない
9.インド太平洋とのつながりを十分報じていない
10.日本の国益の即した議論がなされていない

 

日本国際フォーラム
https://jfir.or.jp/2024/11/26/11330/

 

私もこの一年以上、イスラエルパレスチナに関する報道を見てきて、この指摘のとおりと思われた。

上記の疑問を考えたこともなく、ただメディアの報道に流されて「パレスチナかわいそう!イスラエルひどい!」等々怒ってイスラエルを罵倒ばかりしている人々が日本には残念ながら多いように思う。

国際問題は多様な見方がありうるし、公正を期すためには一方だけに心情的に肩入れするのではなく、双方の視点が重要と思う。

イスラエル批判に傾きがちなメディアの現状に対し、一石を投じる内容と思うし、多くの人に読んで欲しい文章と思う。