現代語訳 真盛上人 念仏三昧法語  (「念仏への集中についての御法語」)

真盛上人 「念仏への集中についての御法語」(現代語訳「念仏三昧法語」)



念仏に集中した状態に入ったならば、浄土がただちに現れます。
過去・現在・未来の如来たちも、日夜に一緒にいてくださるようになります。
さまざまな神々もいつも念仏を称えるところに来てくださいます。
日吉明神(山王権現)もともに寄り添ってくださいます。
思い願うことは、すべて心のままになります。


このようにすばらしい念仏を、この世とは無関係なこととみなす人は、せっかく宝の山に入りながら、何もせずに帰るようなものです。


私(真盛上人)は、未来永劫、あらゆる人々(衆生)を導きます。
末法の世において念仏を称える人のところに来ます。
もしその人に念仏の道への信心が定まらないような時には、その信心の中に入ります。
そして、その人をゆるぎない本当の信心を持った念仏者とならせます。


もし、一心に阿弥陀如来を念じて、それでも心が散り乱れてしまう念仏者がいるならば、私はこれからもずっと仏にはなりません。
(私は自らが仏になるために、あらゆる念仏者を一心不乱の念仏ができるように導き仕上げます。)



原文
http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/20120420/1334921665