前島誠 「ユダヤ人最高の知恵」

ユダヤ人最高の知恵―自分に“有利なこと”を考えろ!

ユダヤ人最高の知恵―自分に“有利なこと”を考えろ!


良い本だった。

ペルソナ(persona)とは、per(〜を通して)とsona(音)、つまり鳴り響くものということ、生きるとは共鳴できるものに出会うこと、その共鳴を響かせていくこと、ということは、なるほどーっと思った。

また、アブラハムのLekh-Lekha(レフレハ)、つまり「出でよ、お前に向かって」という言葉は、なるほどーっと思った。
つまり、自分に向かって出ていく、自分をつかまえている固いから自由になり、一人になった自分へ向かっていく、という脱却と回帰がユダヤの発想だということは、とても興味深かった。

固定化された偶像化をぶち壊す相対化こそ、ユダヤ精神の真骨頂なのだろう。

アブラハムダビデに現れている、どんな相手もありのままに受けとめ、自分をありのままに出す、という、対等に人を扱い、自分を扱うという精神も、興味深かった。

十戒は、二人称単数で書かれている、つまり、人はどうあれ、自分はしない、ということだということも、あらためてなるほどーっと思った。

自分の狭い枠をつくらず、全体や相手に関心を持つということも、なるほどと思った。

人がどう自分を思うかはその人の自由なのだと、ドスンと自分をさらけ出す、というのも、確かに大切な知恵だと思った。
ダビデはきっとそれができたから大成したのだろう。

ユーモアは、人生の液、体液だというのも、なるほどと思った。

いろいろ、ためになる知恵の散りばめられた本だった。