「ミシュナ 一巻」

ミシュナ (1) (ユダヤ古典叢書)

ミシュナ (1) (ユダヤ古典叢書)


ミシュナの第一巻。
これを翻訳した方は本当すごいと思う。
事細かな律法の規定を、さらに事細かに考察して規定してあるのがミシュナ。
畑の作物の作付の方法まで細かにいくつか規定してあり、それをわかりやすく注で図にしてくれているのも面白かった。

ベラホートの九章の部分で、「誰であれ幸福について神を讃美すると同じように、不幸についても神を讃美することが義務づけられている。」という一節は胸に響いた。
良いことであれば、悪いことであれ、なんであれ神に感謝し、受けとめて生き抜いていくのがユダヤ教の精神ということなのだろう。