率直な忠告こそ

箴言を読んでいて、なるほどと思う箇所があった。


Better is open rebuke
than hidden love.
(Proverbs 27.5)


あからさまに戒めるのは、ひそかに愛するのにまさる。
箴言 第二十七章 第五節 口語訳)


あらわな戒めは、隠された愛にまさる。
箴言 第二十七章 第五節 新共同訳)


率直に叱ることは、隠された愛よりも良いことである。
箴言 第二十七章 第五節 自分訳)


トーヴァ・トハハット・メグラー・メアハヴァー・メスターレット


面白い格言だと思う。


人は、どれほど心では気にかけていても、なかなか言葉にしないと伝わらない。


また、褒めたり良いことだけを言うのではなく、時には耳に痛いことも率直に伝えてあげることが、本当の愛情なのだろう。


率直に伝えることと、甘い言葉だけでなく時には忠告もする。
それが本当の愛情なのかもしれない。


とはいえ、なかなか、そういうのはきついし、嫌だなぁと思うこともある。
何かの報告や発表の場というのも、そういうもので、耳に痛い批判や質問が山のように飛んでくるものである。


しかし、そういう場こそ、自分を高めてくれる大事なチャンスの場なのだと思う。


箴言は、ユダヤ三千年の知恵だけあって、含蓄に富むものだとあらためて感心させられる一節である。