現代語私訳 善導大師『「般舟讃』(念仏讃歌)
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十七節 般舟讃 第三十七節 第三十八節 「あとがき」 第三十七節 さまざまな念仏者の方々に申し上げます。 凡夫は、迷い生死の輪廻を貪るべきではありませんが、この迷いの生死を厭うことができないものです…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十四、三十五、三十六節 「結びの讃歌」 第三十四節 定善(浄土を瞑想すること)は、観無量寿経によれば十三の瞑想方法があります、 (浄土への往生を願います) そのひとつひとつが詳しく浄土の荘厳がどの…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十三節 下品下生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 十悪(十善戒に違反する罪)や五逆罪をことごとく行います、 (はかりしれない喜びよ) このような愚かな人は、多くの罪を造って、 (浄土への往生…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十二節 下品中生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 戒を破り、お寺や僧の物を盗み、さまざまな罪をつくり、 (はかりしれない喜びよ) 自分の利益のために説法して、慚愧することがありません、 (…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十一節 下品上生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) ことごとく十悪(十善戒に違反した罪)を造り、少しも善いことをしていません、 (はかりしれない喜びよ) 無明をますますひどくさせて、ただ自…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第三十節 中品下生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 父や母に親孝行し、人には誠実に生きて信頼されます、 (はかりしれない喜びよ) 臨終においてみ仏の教えに導いてくれる人に遇って、 (浄土への往…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十九節 中品中生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 一日一夜、さまざまな戒を守ります、 (はかりしれない喜びよ) この戒を守った功徳の力を回向して、 (浄土への往生を願います) ただちに阿弥…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十八節 中品上生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) ひたすら阿羅漢や辟支仏の行を学びます、 (浄土への往生を願います) 戒や瞑想や慈悲に常に勇ましく努力し、 (浄土への往生を願います) 一心…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十七節 上品下生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 深く原因と結果の法則を信じて、過ちを犯さないようにしなさい、 (はかりしれない喜びよ) 身体・言葉・心の三業を起す時は、人はおごりたかぶ…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十六節 上品中生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 読経し念仏し、専ら戒を守り、 (はかりしれない喜びよ) 一日乃至七日の間それらを行った功徳を回向すれば、 (浄土への往生を願います) 臨終…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十五節 「九段階(九品)の人すべてが浄土に往生することの讃歌」 第二十五節 上品上生の凡夫たちは、 (浄土への往生を願います) 専ら戒を守り、念仏し、読経し、 (はかりしれない喜びよ) あらゆる時に…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十四節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) 心を専らにして阿弥陀如来を想うならば、見ることができることは疑いありません、 (はかりしれない喜びよ) 阿弥陀如来は、生きとし生けるものが久…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十三節 あらゆる時において顔を西に向けて、 (浄土への往生を願います) 心に阿弥陀如来の御姿を見つめることを想いなさい、 (はかりしれない喜びよ) 浄土の地の荘厳は何億もの無数のものです、 (浄土へ…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十二節 勢至菩薩には偉大な勢いと光があります、 (浄土への往生を願います) 御身体の色や特徴は観音と等しく、 (はかりしれない喜びよ) その御身体の光明は、宇宙をあまねく照らしています、 (浄土への…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十一節 観音菩薩の御姿の特徴は、阿弥陀如来と異なるところはありません、 (浄土への往生を願います) 生きとし生けるものをあらゆる菩薩の中で最も強力な慈悲で救っておられます、 (はかりしれない喜びよ…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第二十節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) ただみ仏の道ひとつだけが清らかな安らぎのある道です、 (はかりしれない喜びよ) 浄土の荘厳は尽きることがありません、 (浄土への往生を願います)…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十九節 あまねく生きとし生けるものに勧めます、身体・言葉・心の三業を悪から守り、 (浄土への往生を願います) 行住坐臥、いつも阿弥陀如来を念じ、 (はかりしれない喜びよ) あらゆる時において地獄の苦…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十八節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) これらの地獄の苦しみを聞けば、心は粉微塵に砕けます、 (はかりしれない喜びよ) 父や母に孝行せず、仏法僧の三宝を罵るならば、 (浄土への往生を願…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十七節 いばらやとげの草むらや林がこの三界には満ちています、 (浄土への往生を願います) 山や川や大地には、同様に起伏があって、 (はかりしれない喜びよ) 水の中や陸の上、空中に住む生きとし生けるも…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十六節 娑婆世界でのはかりしれない長い間の輪廻の苦難を免れることができることは、 (浄土への往生を願います) 良き師である釈迦如来の御恩を蒙ればこそです、 (はかりしれない喜びよ) 釈尊はさまざまに…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十五節 般舟讃 第十五節 幾重にも重なる宝石でできた楼閣は、人がつくったものではありません、 (浄土への往生を願います) 宝石を散りばめた幔幕や、宝石でできた樹木も、同様に人がつくったものではありま…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十四節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) この身体が朽ちて命終わる時を、み仏の前で迎えることを思いなさい、 (はかりしれない喜びよ) 浄土における喜びに思いをめぐらすならば、 (浄土への…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十三節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) 一たび浄土に入ったならば、二度と退転することはなく、悟りに至ります、 (はかりしれない喜びよ) 宝石でできた地面はどこまでも平らかで、さまざま…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十一節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) 極楽の荘厳の扉はどれも皆開かれています、 (はかりしれない喜びよ) あまねく願わくば、縁あってともに御念仏を称える御同行の方々は、 (浄土への往…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十節 浄土の地上や空中には、聖なる人たちがたくさんいて、 (浄土への往生を願います) 自然に宝石や珠玉を連ねた網がかかっていて、 (はかりしれない喜びよ) そよ風がその網を吹くと、すばらしい響きが鳴…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第九節 浄土の地の上のさまざまな宝は混じりあって荘厳しています、 (浄土への往生を願います) さまざまな色が相混ざって、百千万もの色となっています、 (はかりしれない喜びよ) 宝石でできた椅子や、蓮華…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第八節 「観無量寿経讃歌」 「簡略な讃歌」 専ら『無量寿経・阿弥陀経』と「観無量寿経」の教えを読むべきです、 (浄土への往生を願います) どの文章にもどの語句にも、西方浄土が説かれています、 (はかりし…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第七節 仏教に八万四千もの実に多くの入口があるのは、 (浄土への往生を願います) 生きとし生けるものはそれぞれ機根や性質が異なっているためです、 (はかりしれない喜びよ) 安らかにいつも憩うことのでき…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第六節 釈尊が、まだ悟りを開かれる前、菩薩だった時には、 (浄土への往生を願います) 身も、財産も捨てて、悟りの教えを求め、 (はかりしれない喜びよ) 長い時間、はかりしれない長い時間、もっとはかりし…
現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第五節 念仏三昧の喜びよ、 (浄土への往生を願います) 釈迦如来のあわれみの心は深い深いものです、 (はかりしれない喜びよ) 私たちの本当の師である釈迦如来は、あらゆる善行為を修行して、 (浄土への往生…