現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十八節

現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十八節




中品上生の凡夫たちは、
(浄土への往生を願います)


ひたすら阿羅漢や辟支仏の行を学びます、
(浄土への往生を願います)


戒や瞑想や慈悲に常に勇ましく努力し、
(浄土への往生を願います)


一心に回向して浄土に往生したいと願うならば、
(浄土への往生を願います)


臨終の時には化仏や浄土の阿羅漢たちが至り、
(浄土への往生を願います)


七つの宝石でできた蓮の花が、その人の目の前にあります、
(はかりしれない喜びよ)


阿弥陀如来は光明を放ち、その人の身体を頭のてっぺんから照らしてくださいます、
(浄土への往生を願います)


すると、その人は自分で蓮の花の台(うてな)に登っていることに気づきます、
(はかりしれない喜びよ)


頭を下げて阿弥陀如来に礼拝する時にはもう浄土にいて、
(浄土への往生を願います)


頭を再びあげ終れば、阿弥陀如来の極楽浄土に入っています、
(はかりしれない喜びよ)


そこに至ると、蓮の花が開いて、阿弥陀如来の御姿を見ます、
(浄土への往生を願います)


阿弥陀如来四諦を説かれるのを聞いて、ありのままの真理を悟ります、
(はかりしれない喜びよ)


念仏三昧の喜びよ、
(浄土への往生を願います)


本当に阿弥陀如来の御本願の働きのおかげです、
(はかりしれない喜びよ)