現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十九節
あまねく生きとし生けるものに勧めます、身体・言葉・心の三業を悪から守り、
(浄土への往生を願います)
行住坐臥、いつも阿弥陀如来を念じ、
(はかりしれない喜びよ)
あらゆる時において地獄の苦しみを思い、
(浄土への往生を願います)
浄土への往生を強く願う志を起こしなさい、
(はかりしれない喜びよ)
誓願し、地獄・餓鬼・畜生の三悪道の結果を招く業をつくらないようしなさい、
(浄土への往生を願います)
人間や天界の楽しい果報についても心がとらわれないようにしなさい、
(はかりしれない喜びよ)
すぐに地獄の長い時間の苦しみを思い、
(浄土への往生を願います)
それらを捨てて、片時も浄土を忘れないようにしなさい、
(はかりしれない喜びよ)
阿弥陀如来の浄土は涅槃の地です、
(浄土への往生を願います)
究極的にこの身が安らかに過ごすために本当に巧みですぐれています、
(はかりしれない喜びよ)