現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第六節
釈尊が、まだ悟りを開かれる前、菩薩だった時には、
(浄土への往生を願います)
身も、財産も捨てて、悟りの教えを求め、
(はかりしれない喜びよ)
長い時間、はかりしれない長い時間、もっとはかりしれない長い時間、
(浄土への往生を願います)
過去仏の言葉に従って、誓願し、修行されました、
(はかりしれない喜びよ)
どの瞬間にも六波羅蜜を行い、
(浄土への往生を願います)
慈しみ・あわれみ・ともに喜ぶこと・平静な心(慈悲喜捨)の四つの無量の心で生きとし生けるものに良い影響を与えました、
(はかりしれない喜びよ)
身体・言葉・心の三つの業において間断なく善業を修行し、
(浄土への往生を願います)
誓願し、この上ない悟りの尊い方へとなられました、
(はかりしれない喜びよ)
この上ない悟りという結果を自ら体験されて、
(浄土への往生を願います)
その身を百億に分けて生きとし生けるものを救い助けておられます、
(はかりしれない喜びよ)
ただひとつの教えを相手の機根に応じてさまざまに説きあかし、悟りに至らせます、
(浄土への往生を願います)
それぞれに悟ればおおもとの源である真理に至ります、
(はかりしれない喜びよ)
念仏三昧の喜びよ、
(浄土への往生を願います)
釈尊のみ教えに従うべきです、
(はかりしれない喜びよ)