現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十三節

現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十三節




あらゆる時において顔を西に向けて、
(浄土への往生を願います)


心に阿弥陀如来の御姿を見つめることを想いなさい、
(はかりしれない喜びよ)


浄土の地の荘厳は何億もの無数のものです、
(浄土への往生を願います)


宝石でできた楼閣や林の樹木から、宝石でできた胸飾りが垂れています、
(はかりしれない喜びよ)


結跏趺坐して往生することを想いなさい、
(浄土への往生を願います)


往生すれば、ただちに池の中の蓮の花の上の阿弥陀如来の説法の、
(はかりしれない喜びよ)


その中に入ると想いなさい、蓮の花のつぼみが閉じられ、
(浄土への往生を願います)


すぐに蓮の花が開くと、阿弥陀如来の御姿を見ることができると想いなさい、
(はかりしれない喜びよ)


阿弥陀如来の御姿を見ると、その光にはさまざまな色があり、
(浄土への往生を願います)


それぞれの色の光がお互いに照らし合いながら、この身を照らしに来てくださることを想いなさい、
(はかりしれない喜びよ)


また、阿弥陀如来の慈悲の光がこの身を照らしてくださることを想いなさい、
(浄土への往生を願います)


それらの光に包まれると、すぐに心の眼が開いていくということを想いなさい、
(はかりしれない喜びよ)


空中の化仏たちの御姿を見ることを想いなさい、
(浄土への往生を願います)


宝石でできた林の樹木は天の音楽を演奏し、
(はかりしれない喜びよ)


水や鳥や波の音が悟りの教えを述べ伝えるのを聞くことを想いなさい、
(浄土への往生を願います)


心がいつもそれらに専念し注意するならば、想いは成就します、
(はかりしれない喜びよ)


想いをこらして成就する時には、浄土が現れ、
(浄土への往生を願います)


すぐに化仏たちが来てくださり、不思議な御力を加えてくださります、
(はかりしれない喜びよ)


観音菩薩勢至菩薩の御身体は数限りがありません、
(浄土への往生を願います)


いつも念仏する人のいるところに来て至っておられます、
(はかりしれない喜びよ)