現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第五節
念仏三昧の喜びよ、
(浄土への往生を願います)
釈迦如来のあわれみの心は深い深いものです、
(はかりしれない喜びよ)
私たちの本当の師である釈迦如来は、あらゆる善行為を修行して、
(浄土への往生を願います)
はかりしれない長い長い時間の間、生きとし生けるものを救い助けてこられました、
(はかりしれない喜びよ)
あらゆる如来が方便の教えを設けてこられたことは、
(浄土への往生を願います)
今の釈尊と同じことです、
(はかりしれない喜びよ)
その人の機根に合わせて教えを説き、すべての人が利益を受けました、
(浄土への往生を願います)
生きとし生けるものは、それぞれに悟りや理解を得て、悟りに至る道(真門)に入りました、
(はかりしれない喜びよ)
それぞれの道の入口が異なっていて八万四千もあるのは、
(浄土への往生を願います)
無明と、迷いの輪廻の中の苦しみとなる結果と、そうした結果を招く原因となる業を、なくすためです、
(はかりしれない喜びよ)
そのための鋭い剣となるのは、阿弥陀如来の名号です、
(浄土への往生を願います)
一声念仏を称えれば、罪はすべて取り除かれていきます、
(はかりしれない喜びよ)