現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十九節

現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌)  第二十九節




中品中生の凡夫たちは、
(浄土への往生を願います)


一日一夜、さまざまな戒を守ります、
(はかりしれない喜びよ)


この戒を守った功徳の力を回向して、
(浄土への往生を願います)


ただちに阿弥陀如来の浄土に至ります、
(はかりしれない喜びよ)


臨終には化仏や先生の僧侶たちが現れて、
(浄土への往生を願います)


七つの宝石でできた蓮の花が来て、その人の前にあります、
(はかりしれない喜びよ)


その人は、蓮の花を見て心は喜びに躍り上がり、
(浄土への往生を願います)


蓮の花の台(うてな)にのぼって、阿弥陀如来に従って行きます、
(はかりしれない喜びよ)


一回の念仏の間に浄土に入り、
(浄土への往生を願います)


ただちに八功徳水の宝石に満ちた池の中に入ります、
(はかりしれない喜びよ)


池の中には蓮の花が何億と無数にあります、
(浄土への往生を願います)


十方のあらゆる世界から浄土に往生してきた御同行がそれぞれの蓮の上にいます、
(はかりしれない喜びよ)


七日七夜がすぎると、蓮の花が開きます、
(浄土への往生を願います)


花が開くと、阿弥陀如来の御姿を見て、預流果の悟りを得ます、
(はかりしれない喜びよ)


念仏三昧の喜びよ、
(浄土への往生を願います)


努め励んで実際に修行して、他の人をあざむかないようにしなさい、
(はかりしれない喜びよ)