2010-01-01から1年間の記事一覧

石川三四郎のマルクス批判

石川三四郎の「歴史哲学序説」を読んでたら、マルクスの弁証法や進歩的な歴史観をいろいろ批判してあって面白かった。 石川三四郎がなぜ唯物弁証法を批判するかというと、 一、生命の双発的・創造的発展を無視しているから ニ、人間における幻影・錯覚の要素…

宮本顕治 「敗北の文学」を読んで

宮本顕治「敗北の文学」を読んだ。 筑摩の現代日本文学大系の54巻に収録されている。 http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%A4%A7%E7%B3%BB%E3%80%8854%E3%80%89%E7%89%87%E5%B1%B1%E4%BC%B8-%E5%B9%B3%E6%9E…

亀井俊介 「アメリカ文化と日本 「拝米」と「排米」を超えて」を読んで

以前、亀井俊介「アメリカ文化と日本 「拝米」と「排米」を超えて」(岩波書店)という本を読んだ。 面白かった。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E2%80%95%E3%80%8C%E6%8B%9D…

重松明久 「念仏者としての福沢諭吉」

以前、重松明久「念仏者としての福沢諭吉」(探求社)という本を読み終わった。 http://www.amazon.co.jp/%E5%BF%B5%E4%BB%8F%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%A6%8F%E6%B2%A2%E8%AB%AD%E5%90%89-%E9%87%8D%E6%9D%BE-%E6%98%8E%E4%B9%85/dp…

Nスペ 35歳をすくえ

以前、Nスペで、「明日の日本 35歳をすくえ」という番組があっていた。 http://www.nhk.or.jp/special/onair/090506.html(以下はその時の感想) 暗澹となるような近未来のシュミレーションがあり、今現在の35歳の人々の置かれている非常にシビアな状況が取…

Nスペ 通商国家の挫折

以前、Nスペで、JAPANというシリーズの第三回の「通商国家の挫折」という番組を見た。http://www.nhk.or.jp/special/onair/090607.html(以下はその時の感想)戦前の日本が、通商国家をめざしていかに努力し、そして破綻していったかについて、特集していた…

西春彦 「回想の日本外交」を読んで

以前、西春彦「回想の日本外交」(岩波新書)という本を読んだ。 http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%9E%E6%83%B3%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%96%E4%BA%A4-1965%E5%B9%B4-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%A5%BF-%E6%98%A5%E5%BD%A6/dp/B000JAE…

Nスペ ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる

以前、NHKであっていた、アマゾンの奥地のヤノマミ族の特集を見た。 http://www.nhk.or.jp/special/onair/090412.html 第一印象でちょっと意外だったのは、べつに偏見とかもってて見たからじゃないのだけれど、ヤノマミの人々の顔が、なんというか、わりと賢…

師岡佑行 「西光万吉」

以前、師岡佑行「西光万吉」(清水書院)という本を読んだ。http://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E5%85%89%E4%B8%87%E5%90%89-Century-Books%E2%80%95%E4%BA%BA%E3%81%A8%E6%80%9D%E6%83%B3-%E5%B8%AB%E5%B2%A1-%E4%BD%91%E8%A1%8C/dp/4389411101 西光万吉は…

クロ現 貧しくて学べない 高校中退者増加

(2009年3月記す)以前、クローズアップ現代で、「貧しくて学べない」という高校中退者増加についての特集があっていた。http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2712(以下はその番組を見た時の感想) 私立高校など、高額な学費が支払…

クロ現 病院に行けないこどもたち

(2009年三月記す) 以前、クローズアップ現代で、最近は病院に行けない子ども達が増えているという特集があっていた。 「病院に行けないこどもたち」http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-1908.html 医療費の支払いができないため、病院に行くこ…

映画 大地と自由

そういえば、あれはいつ見たのだろう。 だいぶ昔、衛星放送で、スペイン内戦を描いた映画を見た。 タイトルも忘れてしまっていたのだけれど、ネットで検索をしてみたら、ストーリーから考えて、たぶん「大地と自由」という映画だったのだと思う。 http://ja.…

ティク・ナット・ハン 目覚めのことば

“Waking up this morning, I smile. Twenty-four brand new hours are before me. I vow to live fully in each moment, and to look at all beings with eyes of compassion.” (Thich Nhat Hanh) 「朝起きたら、にっこり微笑む。 24時間のまっさらな新しい…

ティク・ナット・ハンの本より メモ

親が子どもにプレゼントできる最大最高のものは、自分自身がしあわせであるということである。 そうすれば、子どもはその姿を見て、しあわせの種を自分の心に持つことができる。

文字瓦

(2009年5月記す) むかし、たぶん「その時歴史が動いた」か何かでテレビで見て、暗澹たる気持ちになったのだけれど、 戦国時代の一向一揆への弾圧をもの語る、越前小丸山城跡から出土したという瓦には、こんな文字が書かれていたという。 「五月二十四日、…

梯和上の御法話 メモ

(2009年5月記す) この前、梯実円和上の御法話を聴いてて、なるほどーっと思ったことがあった。 ちょっと不正確かもしれないけれど、だいたい以下のような内容の御話がとても印象にのこった。 釈尊のお悟りとは、生死を超えた精神の領域に目が開くことだっ…

み仏に抱かれて

「み仏に抱かれて」 作曲:野村成仁 、作詞:日曜学校同人 一、 みほとけに 抱かれて 君ゆきぬ 西の岸 なつかしき おもかげも きえはてし かなしさよ 二、 みほとけに 抱かれて 君ゆきぬ 慈悲の国 みすくいを 身にかけて 示します かしこさよ 三、 みほとけ…

ダンマパダ(121節と122節) メモ

ダンマパダ(121節と122節) ・「その報いは私には来ないだろう」とおもって、悪を軽んずるな。 水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でもみたされるのである。 愚かな者は、水を少しずつでも集めるように悪を積むならば、やがてわざわいにみたされる。 ・「…

メモ 武内洞達のことば

”そこで 「順逆二境とも人生の財産である。 そのどちらも因縁所生である。 つまり人生の事すべて、善きも悪しきも因と縁の和合による結果である」 こういう人生観に立たなければ真の解決はつかないのではないでしょうか。 これをもう少し解り易く申しますな…

人間に三等

(2009年4月頃記す) 福翁百話を読んでたら、人間を三等に分類している文章があって、なかなか面白かった。 下等な人というのは、他を害して自分の欲を満たそうとするような人。 中等の人というのは、さほど人に迷惑もかけないけれど、自分の一家のことだけ…

萩野忠行 「来目皇子」

二年ほど前、萩野忠行「来目皇子」という本を読み終わったのだけれど、なかなか面白かった。 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%A5%E7%9B%AE%E7%9A%87%E5%AD%90%E2%80%95%E5%BF%97%E6%91%A9%E3%83%BB%E5%B9%A3%E3%81%AE%E6%B5%9C%E3%81%8B%E3%82%89%E8%81%96%E…

幸徳秋水 「死刑の前」 を読んでの感想

二年ほど前、中公バックスの日本の名著の幸徳秋水のに収録されている、「死刑の前」を読んだ。 今は、全文、WEB上で読めるようである。http://www.aozora.gr.jp/cards/000261/files/4324_14048.html (以下は二年前に読んだ時の感想)だいぶ昔に読んだことが…

魂が潰されることを拒否するということ 

(二年ほど前に記す) これは、私の思いっきり主観なので、違う歴史観の人も多々いると思うし、ぜんぜん共鳴してくれない人も多いかもしれないけれど、ふとこんなことを思った。 前々から思っていることでもある。 「元和の大殉教図」に寄せて、人の受難をへ…

元和の大殉教図

二年ほど前、長崎歴史博物館で、「元和の大殉教」の絵を見た。 (以下はその時の感想)元和の大殉教を目撃した修道士(ひょっとしたら日本人?)がスケッチし、マカオに逃れて油絵で完成させたもので、ローマに送られ、今でもローマのジェズ教会に保管されて…

人間のやっていることなのだから、解決しないはずはない

(以下は2009年1月に、テレビに大江健三郎さんが出演していて語った言葉を聴いた感想) 大江さんは、だいたい以下のようなことを言っていた。 今と、百年前頃はよく似ている。 ちょうど百年ぐらい前、石川啄木が「時代閉塞の状況」という一文を書いていて、…

ドラマ 東大落城

二年ぐらい前、”東大落城”というタイトルで、全共闘の時の安田講堂をめぐる攻防戦を再現したドラマがあっていた。今は、動画も見れるようだ。 http://video.google.com/videoplay?docid=7030997945060396183#(以下はその番組を見た時の感想) けっこう面白…

菅さん、それはいかんよ

首相対話せず 沖縄住民は失望 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101219k0000m040058000c.html 普天間問題の事態打開に向け訪沖した菅直人首相は18日、日米合意した移設先・辺野古(沖縄県名護市)を上空から視察するなどして2日間の訪問を終えたが…

Nスペ 安田講堂落城あの日から40年

二年ぐらい前に、NHKで、安田講堂落城あの日から40年、という番組があっていた。 http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2008/h090117.html 興味深かった。 日大闘争の秋田明大さんの今の様子が映っていたけれど、その篤実な風貌に、なんというか…

NNNドキュメント 命に寄り添う〜お坊さんのいる病院〜

二年ほど前、NNNドキュメントで「命に寄り添う〜お坊さんのいる病院〜」という番組があっていた、http://www.ntv.co.jp/document/back/200812.htmlいまは動画も見れるようである。http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-1452.html (以下はその番組…

News23スペシャル 「“ヒロシマ”…あの時、原爆投下は止められた… いま、明らかになる悲劇の真実」

二年ほど前、再放送で、 戦後60年特別企画 「“ヒロシマ”…あの時、原爆投下は止められた… いま、明らかになる悲劇の真実」という番組があっていた。今は動画でも見れるようだ。 http://www.youtube.com/watch?v=4i3AfM-QjUg&playnext=1&list=PLEF81F218D8850E…