二年ほど前、再放送で、 戦後60年特別企画 「“ヒロシマ”…あの時、原爆投下は止められた… いま、明らかになる悲劇の真実」という番組があっていた。
今は動画でも見れるようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=4i3AfM-QjUg&playnext=1&list=PLEF81F218D8850E2C&index=20
(以下はその番組を見た時の感想)
原爆投下に関係した、多くのアメリカ人の言動が紹介されており、とても興味深かった。
原爆の投下の前に、グルー元駐日大使や、シラードというマンハッタン計画に携わった科学者、マックロイという軍の上層の人は、日本への原爆投下に反対してくれたらしい。
一方、ジェームズ・バーンズというトルーマンの相談相手は、強硬に原爆の投下を主張したらしい。
そう思って見るせいというだけではなくて、原爆投下に反対した人たちは、それなりに立派な顔をしているけれど、バーンズはなんだか、本当に嫌な顔である。
人間、品性や徳性は顔にあらわれるのかもしれない。
原爆投下の瞬間の様子も、再現映像であっていた。
あらためて、やっぱり、アメリカ、特に原爆投下を推進した人々は、許されないだろうと思う。
因果の道理によって、必ずや厳正なる裁きがなされることだろう。
グルーやシラードへの感謝は忘れないようにしたい。
また、バーンズやトルーマンは必ず因果の道理にしたがって阿鼻地獄の苦しみを受けているだろうけれど、必ず受けるべきと思う。
いつかアメリカがきちんと謝罪し、核軍縮や核廃絶への道筋が世界に立ったら。
惨状を見ていてあらためてそう思わずにはいられない。
亡き人々の願いも、そこにあるのだと思う。
また、この番組の中で、アグニューという原爆開発に携わったアメリカ人の科学者が広島を訪れて、原爆の被害にかつて遭った二人の日本人と対話している様子があっていた。
そのアグニューという人は、決して謝らない、悪いのは日本だ、リメンバー・パールハーバー、という言葉を繰り返していて、
広島の原爆資料館の展示も見て、その二人の方が自らの体験も語ったというのに、そんなことを述べてとうとう謝らなかった。
アメリカ人は、やっぱり一度、自分の頭上に原爆が炸裂しないと、人のことを思いやることができない連中なのだろうかとさえ思えた。
すべての人がああではないのだろうけれど。
慚愧のない者は人ではない、畜生だ、と教行信証には書いてあるけれど、このアグニューという博士は、まさしくその言葉があてはまるのではないかと思う。
そのような人は、死んだら、良くてせいぜい畜生道で、あるいは地獄まっしぐらだと思う。
アメリカ人が、原爆が炸裂する前に悔い改めて畜生道から脱してくれるといいが、それがかなわないならば、いつか身をもって体験して人の痛みがわかる人間になればいいと思う。
やはり、こんな国といつまでも同盟国というのは、本当に恥ずべき、嘆かわしいことと思う。
ブッシュに靴を投げつけた立派なイラク人がいたが、私もブッシュやこのアグニューという人に靴を投げつけたいと思う。
(その後、オバマ政権になり、アメリカは広島の式典に大使が出席するまでにはなったが、未だにオバマさん自身は広島・長崎に来てメッセージを発してくれていない。プラハ演説で核廃絶の意志を発信し、ノーベル平和賞を受賞したのであれば、オバマさんにはこの広島・長崎の歴史にきちんと向き合い、きちんとしたメッセージをこの場所で発してこそ、それらの意志や言葉も本当の魂を持ちうるのではないかと思う。)