以前から思ってはいたのだが、安倍さんは意図的というより、単に頭が悪くて本気で思いこんでいることが多々あるのではないかと思う。 たとえば、集団的自衛権の問題。 昨年の秋の自民党の総裁選の時に、安倍さんを街頭演説を直接聴いたのだけれど、その中で…

1926年にモルデカイ・カプランというユダヤ教の思想家が発表した「十三の願い」という文章を英文から翻訳してみた。 これぐらいの思いを、たとえば日本の仏教徒も持ったら、形骸化した葬式仏教ではない、魂の通った宗教になるのではないかと思う。 ユダヤ教…

日本に生れて良かったと思うし、日本以上に良い国はめったにないとは思うのだが、強いて言えば、イスラエルとスリランカだけは、ひょっとしたら日本より幸せかもなぁという気がする。 もちろん、物質的な豊かさでは日本の方が豊かかもしれないし、安定や治安…

ユダヤの祈祷文の中の、「幕屋の瞑想」という一文を訳してみた。 どういうシチュエーションで読まれるのかちょっとよくわからないけれど、美しい祈りの言葉だと思う。 「幕屋の瞑想」 祝祭の最初の夜における幕屋の中での言葉。 おお、主よ、わが神、わが父…

「ユダヤ教の信仰十三箇条」を英語から訳してみた。これは、マイモニデスがつくったもので、日々の読誦の祈りの言葉にもなっているそうである。他の宗教からは、いろんな意見がありそうではあるが、とても興味深いものだと思う。 「ユダヤ教の信仰十三箇条」…

トーラーの中で一番要となる一節は何か。 ユダヤ教の昔のラビの中には、二つの説があり、結局そのどちらも大切だということで落ち着いたそうである。 その二つの節とは、 「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣…

聖書を再読していてしみじみ感じるのは、イスラエルの預言者たちの魂の熱さと、自分の国への愛情の深さである。 そして、それゆえに、世の中の不条理や不正に憤り、悶える心である。 参照 http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/20130811/1376183485 むかし、石…

昨日、ひさしぶりに、キリスト教が言うところの「旧約聖書」、つまりユダヤ教の聖書を全部読み直した。 一度、十五、六歳の頃に一回全部読んだので、これで二度目。 約二十年ぶりになる。 なっかなか大変だったが、久しぶりに全部読むと、感慨もひとしお。 …

天のかいだん(旧約聖書)―ヤコブものがたり (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2009/05/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る 聖書のヤコブの物語をわかりやすく絵本にしてあった。ヤコブの物語は、…

アブラハムものがたり―やくそくをしんじて 「聖書新共同訳」準拠〈旧約聖書〉 (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 日本聖書協会,藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2008/05/01メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る アブラ…

ハンナの祈りと少年サムエル(旧約聖書) (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2009/09/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る聖書の中の、サムエルの誕生や少年時代の物語。サムエルの物語も、あらため…

モーセものがたり(旧約聖書)―エジプトからのがれて (みんなの聖書・絵本シリーズ)作者: 日本聖書協会,藤本四郎出版社/メーカー: 日本聖書協会発売日: 2010/03/01メディア: 大型本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る かわいい絵で、わかりやすくモーセ…

神のようになる―カバラーと人生の窮極目的作者: マイケルバーグ,Michael Berg,大沼忠弘出版社/メーカー: イシス発売日: 2011/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見るとても良い本だった。 カバラ、つまりユダヤ神秘主義のエッセンスが、とてもわか…

聖書―Color Bible (2)作者: 小学館,ラルース出版社/メーカー: 小学館発売日: 1986/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 全ページがカラーの劇画で、わかりやすく聖書の物語を描いているシリーズの第二巻。本巻では、モーセの出エジプトの物語と…

かみさまはひつじかい―しへん23作者: ターシャ・テューダー出版社/メーカー: 日本基督教団出版局発売日: 2007/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 聖書の詩編の第二十三編に絵をつけた絵本。 詩編の中でも特にこの詩は私も好きで、思い入…

みくにがきますように―しゅのいのり作者: ターシャテューダー,Tasha Tudor出版社/メーカー: 日本キリスト教団出版局発売日: 2006/04メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 新約聖書の中の「主の祈り」に、ニューイングランドの景…

すばらしい季節作者: タシャチューダー,Tasha Tudor,末盛千枝子出版社/メーカー: すえもりブックス発売日: 2000/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 季節のよろこびを探し、五感で季節を感じること。 とてもすばら…

図説聖書の世界 2 モーゼの歩いた道作者: モシェ・パールマン出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 1977/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るモーゼの歩いた道のり。 それらについてのたくさんの写真が、とても良かった。 本当に、いつかシ…

聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史―失われた10部族の謎 (Natura‐eye Mysteria)作者: ラビ・マーヴィントケイヤー,Rabbi Marvin Tokayer,久保有政出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1999/01/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含む…

タルムード入門〈3〉作者: A.コーヘン,Abraham Cohen,市川裕,藤井悦子出版社/メーカー: 教文館発売日: 1998/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る とても面白かった。 タルムードの中の、悪霊についての記述や、魔除けの話。 さらには、ユダ…

安倍首相、慰霊式であいさつ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130806/plc13080611280007-n1.htm 今日の広島の平和祈念式における安倍さんのスピーチを聴いていて驚いたこと。 なんと憲法についての言及がなかった。 野田さんや菅さん、小泉さんは、…

夜明け (1971年)作者: エリ・ヴィーゼル,村上光彦出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1971メディア: ?この商品を含むブログを見る とても重い作品だったが、心に残る作品だった。 『夜明け』はヴィーゼルの自伝的三部作の第二部で、第一部の『夜』はホロコ…

こうして光があった―聖書のことば作者: ターシャテューダー,Tasha Tudor出版社/メーカー: 日本キリスト教団出版局発売日: 2008/02メディア: 大型本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る聖書のことばの数々に、ニューイングランドの景色や人々の絵をつけ…

かなしみのたたかい作者: ハミド・レザベイダーギー,Hamid Reza Beidaghi,おおいしまりこ出版社/メーカー: 新世研発売日: 2002/06メディア: 大型本この商品を含むブログを見る イランに伝わる民話。 ある時に、戦士の父は旅立ったままずっと帰って来ず、成長…

ありがたいこってす!作者: マーゴットツェマック,Margot Zemach,わたなべしげお出版社/メーカー: 童話館出版発売日: 1994/11メディア: 大型本 クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る ユダヤの民話。 とても面白かった。 家が狭く、夫婦とたくさん…

ハロー・ディア・エネミー!―こんにちは敵さん さよなら戦争作者: グードルンパウゼバンク,インゲシュタイネケ,Gudrun Pausewang,Inge Stienke,桑田冨三子出版社/メーカー: くもん出版発売日: 2001/07メディア: 大型本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3…

橋をかける―子供時代の読書の思い出作者: 美智子出版社/メーカー: すえもりブックス発売日: 1998/11/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (21件) を見る この本に収録されている講演は、私がたしか大学生の頃、テレビで聴いた記…

知盛 (絵巻平家物語 9)作者: 木下順二,瀬川康男出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1991/01/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る 平知盛については、木下順二の思い入れの深さと文章は本当に際立った、とても心に残るものがあった。 「子午線の祀…

忠度 (絵巻平家物語)作者: 木下順二,瀬川康男出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1989/11/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る平忠度は、文武両道で、際立った人物だったのだと思う。 和歌に対する思いの深さにも胸打たれる。 人の生き方は、生き…

義経 (絵巻平家物語 7)作者: 木下順二,瀬川康男出版社/メーカー: ほるぷ出版発売日: 1989/04/01メディア: 大型本この商品を含むブログを見る義経はなんといっても源平合戦の最高のスターなんだろうけれど、そのあまりの輝かしさと哀れさが、本当にあった話と…