- 作者: 木下順二,瀬川康男
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 1989/04/01
- メディア: 大型本
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義経はなんといっても源平合戦の最高のスターなんだろうけれど、そのあまりの輝かしさと哀れさが、本当にあった話とは思えない程際立っていて、事実は小説より奇なりというべきか、やはりある意味、兄の頼朝とともに、稀有な、歴史に選ばれた人物だったのだろうと思う。
軍事的な天才と、あまりの政治的なセンスのなさとが、二つとも稀なほど同居しているところが哀れすぎる。
それにしても、義経の輝かしい武勲を見ていると、人間はどんなことでもできるという気がしてくる。
と同時に、末路のあまりの無力さは泣けてくる。
良くも悪くも、日本史上最高のヒーローであることは間違いない。