「橋をかける」

橋をかける―子供時代の読書の思い出

橋をかける―子供時代の読書の思い出


この本に収録されている講演は、私がたしか大学生の頃、テレビで聴いた記憶がある。


あれから時が流れるうちに、当時はまだ読んだことがなかった、この本の中で言及されている「あおくんときいろちゃん」や「でんでん虫のかなしみ」などは読んだことがあり、そのため、読みながら、さらに味わい深く感銘をもって読むことができた。


自分の外にも、そして自分の心の内側にも、橋をかけること。
それが読書。


読書は、人の魂に、根っこと翼を与えてくれる。


読書を通じて、現実の複雑さに耐える心の知恵や力を身につけ、そして平和の道具となること。


とても共感させられるメッセージの数々だった。



多くの人に読んで欲しい一冊。
そして、まだ読んだことがない、この本の中に言及されてある児童文学や諸国の神話や絵本を、ぜひ読んでみたいと思う。
それらを読んだ上で、またしばらく時が経ってから、読み直したい。