昨年の年末、イスラエルで1000人のミュージシャンが集って人質の救出を願うコンサートが開かれた。
たまたま動画でその様子を見て、深い感動を覚えた。
動画に英訳の歌詞は映るものの、和訳がないようなので、かなり意訳しながら試みに翻訳してみた。
といっても私はヘブライ語は本当に初歩的な知識がないので、ほとんど英語からの重訳となってしまっている。
ゆえに、正確には違う部分もたくさんあると思うので、多くの方からの訂正やご助言を仰ぎたいと思う。
もともと、1980年代にイスラエルのレバノンとの戦争の頃に歌われたそうで、2000年代にも人質の解放を願う運動とともに歌われたことがあったそうである。
今また、ガザ戦争に関し、再びハティクヴァの曲と合わせて大勢で歌われた。
この歌の願いのように、無事に人質の方々が解放されることと、ガザの戦争が早く終わることを願う。
「家(HOME)」(仮訳・意訳)
さらに時が過ぎた。
ひどい時が。
雑草は道と庭に茂り、
風はため息をつく。
扉が開き、
古い壁が音を立てる。
まるで呼んでいるように。
家へ、わが家へ、
いまこそ帰ってきて。
丘から、異郷の地から。
日は沈み、もはや跡形もない。
家へ、わが家へ、
光が消えてゆく前に。
寒い夜、つらい夜が、
押し寄せている。
夜明け前に私はあなたのことを祈る。
恐怖に捕らえられているあなたのことを。
足音が聞こえる。
家へ、わが家へ。
まだ実現していないけれど、
それはずっと前に約束したことだから。