「平和の歌」(Shir Lashalom)

「平和の歌」という歌がイスラエルの歌にある。
イスラエル平和運動で歌われてきた歌だそうだ。

1995年に暗殺されたイスラエルのラビン首相の胸ポケットには、暗殺された時にこの歌の歌詞が入っていたそうである。

オスロ合意から随分経つのに、いまだに平和になるどころから、ますます悲惨な戦闘と混迷が続いているが、この歌のように、なんとかイスラエルパレスチナにも平和が訪れることが願われてならない。

本当に良い歌と思う。

英語からの重訳になるし、ちょっと不正確かもしれないけれど、歌詞を試みに翻訳してみた。





「平和の歌」(Shir Lashalom)


太陽を昇らせ
朝を照らさせよう。
祈りだけでは
私たちは蘇らない。


ともしびを掲げる人は消え、
土に埋められた。
つらく泣き叫ぶ声は、その人を起すことも、
蘇らせることもない。

誰も私たちを蘇らせることはない。
死と暗い墓穴から。
ここでは、勝利の祝杯も、賞賛の歌も、
何の役にも立たない。


そう、平和の歌だけを歌おう。
祈りをつぶやくのではなく。
ただ平和の歌を歌おう。
大きな声を出して。


太陽の光を
花々に行きわたらせよう。
後ろを見ずに、
亡くなった人々のことは手放して。


希望をもって目をあげよう。
銃の照準を通してではなく、
愛のための歌を歌おう。
戦争のためではなく。


「その日が来るだろう」とは言うな。
その日を来させるんだ。
なぜなら、それは夢ではないから。
すべての町の広場で、
平和を喜ぶ声だけがあがらんことを!