- 作者: グードルンパウゼバンク,インゲシュタイネケ,Gudrun Pausewang,Inge Stienke,桑田冨三子
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2001/07
- メディア: 大型本
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青い服の兵隊たちと、赤い服の兵隊たち。
それぞれに将軍が威張り散らし、望遠鏡を見るのは将軍だけに許され、敵は角の生えた悪魔だと教えられている。
しかし、ある時、両方の将軍がいなくなり、水浴びに川に降りてきたお互いの兵隊たちは、どちらもただの人間であることに気付く。
やがて、一緒に村をつくって暮らし始める。
いつの世も、お互いの真実を見えないようにさせ、敵意を煽るのは上のお偉いさんたちで、庶民はどちらもただの人間同士なのだろう。
アンリ・バルビュスの『砲火』のラストシーンも、大洪水で泥まみれになった兵隊同士が、お互いがどちらの側かもわからなくなり、似たようなことを思うシーンがあったのを思い出した。
この視点は、大事にしたいとあらためて思った。