絵本 「天のかいだん ヤコブものがたり」


聖書のヤコブの物語をわかりやすく絵本にしてあった。

ヤコブの物語は、いろんな深いメッセージが含まれていると思う。

若い頃はお互いにだましたり、いがみあった、ヤコブエサウの兄弟が、ずっと時が経った時にお互いに許しあい、和解したのは、きっとただ単に時が経って許したということより、お互いに人生の苦労をする中で、人にだまされるのがどれだけつらいかということや、人を許さないことがどれほどつらいことか、体験を通じて理解したからだと思う。

悪いことも善に変えるのが神だということを、年をとったヤコブが創世記の最後の方で出てくるけれど(この絵本にはそのシーンはないけれど)、ヤコブエサウにとっても、そのような人生だったのだとこの絵本を読んでてあらためて思った。

また、天の階段の夢の話は、いろんな解釈ができるのかもしれないけれど、最初に直感的にこのようなビジョンを持ち、そしてそのあとの人生において、一歩一歩この階段を全力で登っていったのがヤコブの人生だったのかもしれない。

ヤコブの物語は、思い起こすたびに、不思議と勇気と元気がもらえる気がする。