モルデカイ・カプラン 「十三の願い」

1926年にモルデカイ・カプランというユダヤ教の思想家が発表した「十三の願い」という文章を英文から翻訳してみた。

これぐらいの思いを、たとえば日本の仏教徒も持ったら、形骸化した葬式仏教ではない、魂の通った宗教になるのではないかと思う。

ユダヤ教以外にも、刺激を与える良い文章と思う。



モルデカイ・カプラン 「十三の願い」

一、私たちは、誘惑、疑い、落胆に打ち克つことに役立つものとしてのユダヤ教を欲します。

二、私たちは、正義への責任感(そのことによって神が私たちを祝福してくれるようになります)を吹き込みむものとしてのユダヤ教を欲します。

三、私たちは、その賛同するものは賛同されるべきものとして、その反対するものは反対されるべきものとして、信用される存在としてユダヤ人にはあって欲しいと思います。

四、私たちは体と知性と霊性において、余暇をいかに良く活用するかを学びたいと思います。

五、私たちは、徳と憐みの伝統的基準に従いユダヤの家において生きていきたいと思います。

六、私たちは、子どもたちの道徳や霊性の成長を促し、子どもたちがユダヤの遺産を喜びを持って受けとめることができるような、子どもたちへのユダヤの教育の仕方を願います。

七、私たちは、神に対して真摯に真心をもって礼拝できる場所として、シナゴーグにはあって欲しいと思います。

八、私たちは、体験としてわかりやすいものとの関連や、今現在の必要に応じたものとして、私たちの宗教的な伝統が解釈されて欲しいと思います。

九、私たちは、ユダヤの魂の復興を意味するものとしての、イスラエルの建国に参加したいと思います。

十、私たちは、哲学や文学や芸術において、豊かで多様でいつも新鮮な表現を、ユダヤ教には見つけて欲しいと思います。

十一、私たちは、精神的かつ倫理的な努力をするユダヤ人のあらゆる形の組織を欲します。

十二、私たちは、危急の時にはお互いに助け合い、あらゆる時にユダヤ教を育むことに協力することを通して、世界中でイスラエルの結束が育まれることを願います。

十三、私たちは、人々の人生や国々において、正義と自由と平和のための強い影響を与える役目を、ユダヤ教が果たすことを願います。


http://www.sacred-texts.com/jud/wants.htm