歴史

梯久美子 「散るぞ悲しき」

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道作者: 梯久美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/07/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 64回この商品を含むブログ (82件) を見るいやぁ〜、良い本だった。 名著だった。 栗林中将の生き方とあり方に、本当に…

北沢文武 「石川三四郎の生涯と思想 帝力われに何からあらんや」

石川三四郎の生涯と思想〈完結編〉帝力、我に何かあらんや (1976年)作者: 北沢文武出版社/メーカー: 鳩の森書房発売日: 1976メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る「学問と愛、そして反逆」「愚かな彼、愚かな道」に続く、三部作の完結篇で、ヨーロ…

平山洋 「福沢諭吉の真実」

福沢諭吉の真実 (文春新書)作者: 平山洋出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/08メディア: 新書購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (26件) を見る 平山洋「福沢諭吉の真実」(文春新書)は従来の福沢諭吉研究を塗り替える画期的な本である。 20…

萩原延寿 「馬場辰猪」

萩原延壽集1 馬場辰猪作者: 萩原延壽出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/11/07メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る本当に、これは名著。 おもしろかった。 馬場辰猪は、自由民権運動で活躍した人物で、若くして亡くなっ…

大橋昭夫 「後藤象二郎と近代日本」

後藤象二郎と近代日本作者: 大橋昭夫出版社/メーカー: 三一書房発売日: 1993/06メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る面白かった。 幕末・明治史の随所に登場しながら、いまいち詳しく知らなかった後藤象二郎の生涯をまとめた好…

楢崎弥之助 回想 命ひとすじ

遺言・楢崎弥之助―命ひとすじ作者: 岩尾清治出版社/メーカー: 西日本新聞社発売日: 2005/04メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログを見る面白かった。 すごい人生だなあと思った。 楢崎弥之助さんは、かつて「国会の爆弾男」と言われ、社会党…

白石寿 「小倉藩家老 島村志津摩」

小倉藩家老島村志津摩作者: 白石寿出版社/メーカー: 海鳥社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る島村志津摩は、幕末の小倉小笠原藩十五万石の家老だった人物。 名門の家に生まれ、若くして家老にな…

佐藤春夫 「極楽から来た」

定本 佐藤春夫全集〈第17巻〉創作(15)作者: 佐藤春夫出版社/メーカー: 臨川書店発売日: 2000/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る佐藤春夫が、法然上人を描いた「極楽から来た」が収録されています。 「極楽から来た」は、正直、ち…

斉安大君のこと

韓国時代劇『王と妃』に斉安大君という人物が登場する。 第八代国王の睿宗の嫡子だった。 なので、本来は王位を継承するはずだった。 しかし、まだその時四歳だったことを理由に、いとこの成宗が国王に即位し、斉安大君は国王になり損ねた。 成宗もその時十…

燕山君のこと

今日、韓国時代劇『王と妃』全186話をついに見終わった。 今年の一月ぐらいからちょっとずつ見たのだけれど、ついに全話を見終わって、感慨無量。 本当にすごい歴史劇だった。 『王と妃』のラストは、ちょうど、『宮廷女官チャングムの誓い』の最初の方で描…

李王朝と今の日本と

韓国の時代劇を見ていると、また韓国の歴史の本をぱらぱら読んでいても思うのだけれど、李王朝はなぜ五百年間も続いたのだろう。 ろくな政治はしていない。 腐敗堕落して停滞している。 政治的には良いことがない気がする。 五百年続いたのはたまたまだった…

東西文明随想

「東西文明随想」 チャイコフスキーのイタリア奇想曲のCDを聞いていて、良い曲だとあらためて、しみじみ思った。 私の人生も、これぐらいの喜びや明るさが、日々にあるといいのだけど。 いや、あると思って、見つけていこう。 ともにこの曲を聴いて感動でき…

馬場辰猪の命日

今日は、馬場辰猪の命日。 馬場は、今はほとんど一般的には知られていないかもしれないが、福沢諭吉の愛弟子であり、自由民権運動のために命をかけて奮闘し、板垣退助らの愚かさや明治政府の容赦ない弾圧に傷つきはてて、アメリカに亡命し、窮乏の中で若くし…

首陽大君について

私はあんまり韓国の歴史については詳しくないので、首陽大君については時代劇の「王と妃」で知って、そのあと事典や一般的な書物でちょっとだけ調べたぐらいの知識しかない。 しかし、「王と妃」の中に出てくる首陽大君は本当に強い印象を与える人物だった。…

韓ドラ 「王と妃」の名ゼリフ三つ

BSで「王と妃」という韓国の時代劇がずっとあっている。 もうすぐ終わるようである。 このところ、録画だけしてずっと見れていないので、私が見終わるのは放送が終わったあともだいぶ経ってからになりそうだが、このやたら長い時代劇大作で、三つ、心にのこ…

川上音二郎・貞奴物語

先日、テレビで劇の「川上音二郎・貞奴物語」の中継があっていたのを録画していたので、今日見た。 http://www.active-hakata.com/otojiro/ いやぁ〜、面白かった。 川上音二郎は、明治に破天荒な人生を送った博多出身の自由民権運動家・演劇家。 福岡の人間…