2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

首陽大君について

私はあんまり韓国の歴史については詳しくないので、首陽大君については時代劇の「王と妃」で知って、そのあと事典や一般的な書物でちょっとだけ調べたぐらいの知識しかない。 しかし、「王と妃」の中に出てくる首陽大君は本当に強い印象を与える人物だった。…

韓ドラ 「王と妃」の名ゼリフ三つ

BSで「王と妃」という韓国の時代劇がずっとあっている。 もうすぐ終わるようである。 このところ、録画だけしてずっと見れていないので、私が見終わるのは放送が終わったあともだいぶ経ってからになりそうだが、このやたら長い時代劇大作で、三つ、心にのこ…

現代語私訳『福翁百話』 第七十四章 「教育にかかるお金は必ずしも高くありません」

現代語私訳『福翁百話』 第七十四章 「教育にかかるお金は必ずしも高くありません」 教育の効果は、世の中の人が一般的に想像し期待するようには、大きなものではありません。 また、そんなにすばらしいものでもありません。 人間の能力には先天的な遺伝があ…

Nスペ「事故はなぜ深刻化したのか」を見て

以前録画していた原発事故についてのNスペ「事故はなぜ深刻化したのか」を見た。http://www.nhk.or.jp/special/onair/110605.html やはり、諸悪の根源は、全電源喪失の事態を想定してこなかった長年の行政と東電のありかただと思われた。 全電源喪失を全く想…

ETV特集 「原発事故への道程」を見て

先日、録画しておいたETV特集「原発事故への道程」を見た。 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0918.html http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0925.html 前篇では、湯川秀樹らの慎重論を無視して、正力松太郎らが強引に早期の原発実現のために、短…

現代語私訳『福翁百話』 第七十三章 「教育水準が高くなりすぎることを心配する必要はありません」

現代語私訳『福翁百話』 第七十三章 「教育水準が高くなりすぎることを心配する必要はありません」 「僻地の、ほとんど人がいない村にまで教育が普及するように工夫し、いわゆるど田舎の百姓の子どもまでが本を読み哲学や科学を講義するような結果になるなら…

現代語私訳『福翁百話』 第七十二章 「教育の善い影響や利益は子孫にまで及びます」

現代語私訳『福翁百話』 第七十二章 「教育の善い影響や利益は子孫にまで及びます」 穀物の農業を良くしていくために最も重要なことは、種を選んで養い増やすことに努力することです。 まず良い種を蒔いて丁寧に養い増やせば、前の年の種よりもさらに良い種…

現代語私訳『福翁百話』 第七十一章 「教育の力はただ人が持って生まれた素質を発達させるだけです」

現代語私訳『福翁百話』 第七十一章 「教育の力はただ人が持って生まれた素質を発達させるだけです」 人間の能力には、持って生まれた才能や遺伝による限界があって、決してその限界以上には出ることができません。 牛や馬の良し悪しは、二、三歳の時にすで…

現代語私訳『福翁百話』 第七十章 「高尚な道理は身近なところに存在しています」

現代語私訳『福翁百話』 第七十章 「高尚な道理は身近なところに存在しています」 人の心を高尚なところまで進歩させて、ともかく単なる肉体的な欲望以上のところに心が向かうようにすることは、文明社会のためにとても大切なことです。 若者に対する教育も…

現代語私訳『福翁百話』 第六十九章 「人の心が変わる機会について」

現代語私訳『福翁百話』 第六十九章 「人の心が変わる機会について」 心機一転、突然悟るということは、仏教者などがいつも説いていることです。 極悪非道の大盗賊が、ある法話を床の下で漏れ聴いて、突然仏教を求める心を起こしたというようなことも、格別…

現代語私訳『福翁百話』 第六十八章 「経済的に豊かな人の心の置きどころについて」

現代語私訳『福翁百話』 第六十八章 「経済的に豊かな人の心の置きどころについて」 人生においてコツコツと努力して独立の生活を営むことは、とても素晴らしいことです。 すでに自分の身と家庭の独立を成し遂げ、さらにその上に努力して子孫のために財産を…

現代語私訳『福翁百話』 第六十七章 「人間には三つの種類・等級があります」

現代語私訳『福翁百話』 第六十七章 「人間には三つの種類・等級があります」 人間の賢さや愚かさ、強さや弱さは人によって様々であり、最も賢い人と最も愚かな人とを、また最も強い人と最も弱い人とを比較するならば、同じ人間とは思えないほど違いがありま…

現代語私訳『福翁百話』 第六十六章 「金持ちが長く続くことについて」

現代語私訳『福翁百話』 第六十六章 「金持ちが長く続くことについて」 世の中の大金持ちと呼ばれる人は、新たに会社や家を興した人、あるいは父母や先祖の遺したビジネスを受け継ぎ、さらに大きくして発展させた人です。 今、ひそかにこうした人々の心の中…

現代語私訳『福翁百話』 第六十五章 「金持ちがいてビジネスをすることは国にとって必要です」

現代語私訳『福翁百話』 第六十五章 「金持ちがいてビジネスをすることは国にとって必要です」 私有財産が何に役に立つのかと質問する人がいれば、衣食住の生活を安らかにして精神や身体の喜びを得させるためだと答えることでしょう。 はたしてそうであるな…

現代語私訳『福翁百話』 第六十四章 「言論はなお自由でないものもあります」

現代語私訳『福翁百話』 第六十四章 「言論はなお自由でないものもあります」 言論の自由と文明の進歩とが両方必ず伴うという事実は、今の時代の人も身近に経験していることです。 三、四十年前においては、知識人や論客がもし主張したら、すぐに世間を大変…