2010-11-14から1日間の記事一覧

大西巨人の鼎談イベントでの記録メモ

(2008年12月10日での大西巨人先生の鼎談イベントでの記録メモ) Q1,(私の質問)『神聖喜劇』の中では、さまざまな階層出身の登場人物を通して、戦前における格差社会が描かれていると思います。 昨今、再び、日本では格差社会が問題とされています。 大西…

蓮如上人 「領解文」

「領解文」 もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて、一心に阿弥陀如来、われらが今度の一大事の後生、御たすけ候へとたのみまうして候ふ。 たのむ一念のとき、往生一定御たすけ治定と存じ、このうへの称名は、御恩報謝と存じよろこびまうし候ふ。 この…

法然上人 「一枚起請文」

「一枚起請文」 唐土我朝に、もろもろの智者達の、沙汰し申さるる観念の念にもあらず。また学問をして、念のこころを悟りて申す念仏にもあらず。 ただ往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生するぞと思い取りて申す外には別の仔細候わ…

鈴木章子さんの詩 ”みじめな心に…”

鈴木章子さんの詩「みじめな心に 花が咲く 苦しい心に 花が咲く みにくい心に 花が咲く どうにもならない そのままで みんな尊い華となる みんな浄土の華となる」

金子大栄 「宗祖を憶う」

金子大栄 「宗祖を憶う」 昔法師あり 親鸞と名づく 殿上に生れて庶民の心あり 貪道となりて高貴の性を失はず 已にして愛欲の断ち難きを知り 俗に帰れども道心を捨てず 一生凡夫にして 大涅槃の終りを期す 人間を懐かしみつつ人に昵む能わず 名利の空なるを知…

加藤周一の番組を見てのメモ

2008年にETV特集であった加藤周一の追悼番組を見てのメモ ※「思想の第一部」:「何が起こっているのか?」(事実認識) (戦う前に、何が相手なのか、何が敵なのか、よく理解すること) ※「思想の第二部」:「だからどうしようか?」(処方箋) (システムが…

市丸利之助 「ルーズベルトに与ふる書」

市丸利之助 「ルーズベルトに与ふる書」 日本海軍市丸海軍少将書を「フランクリン・ルーズベルト」君に致す。 我今我が戦いを終わるに当り一言貴下に告ぐる所あらんとす。 日本が「ペルリー」提督の下田入港を機とし広く世界と国交を結ぶに至りしより約百年…

「英米諸国人に告げる」 東条英機

「英米諸国人に告げる」 東条英機 今や諸君は勝者である。 我が邦は敗者である。 この深刻な事実は私も固より、これを認めるにやぶさかではない。 しかし、諸君の勝利は力による勝利であって、正理公道による勝利ではない。 私は今ここに、諸君に向かって事…

平野国臣 歌集 抜粋

平野国臣 歌集 抜粋 「あだなりと 人は言うとも 山桜 散るこそ花の まことなりけれ」 「浮雲の 晴れもやすると 大空を 仰ぎて待つも 久しかりけり」 「君が世の 安けかりせば かねてより 身は花守と なりけんものを」 「うずもれし 深山桜も 時を得て 花咲き…

佐久良東雄 歌集 抜粋

佐久良東雄 歌集 抜粋 「富士の嶺(ね)の 高く貴き 雅なる 心を持ちて 人はあらなむ」 「もののふの 尊きものは 剣太刀 磨ぎに磨ぎたる 心なりけり」 「雪風に 魂(たま)を磨きて 梅と香り 桜とにほふ 心持たなむ」 「ことしげき 昨日のくれは 夢なれや は…

福沢諭吉 「修身要領」

福沢諭吉 「修身要領」 一、人は人たるの品位を進め、智徳を研き、ますますその光輝を発揚するをもって本分となさざるべからず。 わが党の男女は独立自尊の主義をもって修身処世の要領となし、これを服膺して人たるの本分を全うすべきものなり。 二、心身の…

「黄金の鎖の詩」

「黄金の鎖の詩」 私は、この世界に広がる、慈悲からなる仏の黄金の鎖の輪のひとつ。 この輪を、明るく強くしよう。 生きとし生けるものに親切で優しくあろう。私よりも弱いすべての人を守ろう。 清く美しいことを考え、清く美しい言葉を語り、清く美しい行…

劉寒吉『山河の賦』の中の島村志津摩のセリフ

劉寒吉『山河の賦』(新人物往来社)の中での島村志津摩のセリフ。 (同書172、173頁) 「承知のように、わが藩は六月十七日の開戦以来、連戦連敗し、この屈辱の歴史は昨日のお城自焼にいたって、ついに頂点に達した。わが藩はじまって以来、このような屈辱…

「龍馬伝」の中での吉田松陰のセリフ

大河ドラマ「龍馬伝」の中での、吉田松陰のセリフ。 「それが何じゃ。そりゃ、失敗するかもしれん。 黒船に行き着く前に、捕らわれるかもしれんし、 アメリカ人に乗船を拒まれるかもしれん。 それでええんじゃ。 何もせんことより、その方が何千倍も何万倍も…

石橋湛山 「哲学的日本を建設すべし」

石橋湛山「哲学的日本を建設すべし」 (明治四十五年六月号『東洋時論』「社論」) 一、 近頃あるところにこういう事があった。それはある人がある思想上の事件のために法廷に立つのやむなきに至ったが、不幸第一審において有罪の宣告を受けた。しかしこの人…

「篤姫」最終回でのお近のセリフ

大河ドラマ「篤姫」の最終回での、小松帯刀の妻・お近のセリフ。 「香木は、数百年の時を経ても、その香りを失いません。 遠い国に生まれた若木が、時を経て我が国に運ばれ、縁あって私のもとで香り、そして今、あなた様のもとで香ろうとしています。 人の志…