大河ドラマ「篤姫」の最終回での、小松帯刀の妻・お近のセリフ。
「香木は、数百年の時を経ても、その香りを失いません。
遠い国に生まれた若木が、時を経て我が国に運ばれ、縁あって私のもとで香り、そして今、あなた様のもとで香ろうとしています。
人の志もこれに似て、長い時を経て、いつか思いがけぬ人へ伝わるのでございましょう。
私は、この後もわが子に、父である帯刀のこと、兄清道のこと、
西郷様、大久保様、龍馬様、天璋院様、
そして、日本国のために生きた多くの人たちの志を伝えていこうと存じます。
たとえ人は亡くなろうとも、その志は消えはしないと思うのです。」