増支部経典 第七 発精進等品

支部経典 第七 発精進等品


一、比丘衆よ、我はよく未生の善法を生じ、あるいは已生の不善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、それはすなわち発勤精進なり。
比丘衆よ、発勤精進ならばすなわち未生の善法は生じ、また已生の不善法は捨てらる。
二、比丘衆よ、我はよく未生の不善法を生じ、また已生の善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち大欲なり。
比丘衆よ、大欲ならばすなわち未生の不善法は生じ、また已生の善法は捨てらる。
三、比丘衆よ、我はよく未生の善法を生じ、あるいは已生の不善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、それはすなわち少欲なり。
比丘衆よ、少欲ならばすなわち未生の善法は生じ、また已生の不善法は捨てらる。
四、比丘衆よ、我はよく未生の不善法を生じ、また已生の善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち不喜足なり。
比丘衆よ、不喜足ならばすなわち未生の不善法は生じ、また已生の善法は捨てらる。
五、比丘衆よ、我はよく未生の善法を生じ、あるいは已生の不善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、それはすなわち喜足なり。
比丘衆よ、喜足ならばすなわち未生の善法は生じ、また已生の不善法は捨てらる。
六、比丘衆よ、我はよく未生の不善法を生じ、また已生の善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち非理作意なり。
比丘衆よ、非理作意のものはすなわち未生の不善法は生じ、また已生の善法を捨つ。
七、比丘衆よ、我はよく未生の善法を生じ、あるいは已生の不善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、それはすなわち如理作意なり。
比丘衆よ、如理作意のものは未生の善法は生じ、また已生の不善法を捨つ。
八、比丘衆よ、我はよく未生の不善法を生じ、また已生の善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち不正知なり。
比丘衆よ、不正知ならば未生の不善法は生じ、また已生の善法を捨つ。
九、比丘衆よ、我はよく未生の善法を生じ、あるいは已生の不善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、それはすなわち正知なり。
比丘衆よ、正知ならば未生の善法は生じ、また已生の不善法を捨つ。
十、比丘衆よ、我はよく未生の不善法を生じ、また已生の善法を捨つるものはこの外に一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち友の悪しきことなり。
比丘衆よ、友悪しければ未生の不善法は生じ、また已生の善法を捨つ。