人生は美しく清らかに―潔癖vs清浄 (お釈迦さまが教えたこと)
- 作者: アルボムッレスマナサーラ,Alubomulle Sumanasara
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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だいぶ前に読んだのだけれど、良い一冊だった。
結局、人間の「美」や「清潔さ」というのは、その人の主観であって、あてにならないもの。
真の美は心の中にある。
外見などはすぐに変わる。
欲や怒りを抑え、自信を持って生きれば、それが一番の魅力となる。
心を整えることで、身体も魅力的になる。
「好き、嫌い、無関心」=「貪、瞋、痴」
貪瞋痴は悪の根源、不貪・不瞋・不痴が善の根源。
不貪・不瞋・不痴と、他人に幸福を与える生き方と、五戒・十善戒を保つ生き方が幸福を招く。
悪思考(貪瞋痴)への対策は五つ。
思考を入れ替える、デメリットを考える、悪思考を無視する、欲の衝動を観察しなくす、痛めつける
誤知を正知に変換する
妄想のループを断ち切る=ヴィパッサーナ瞑想
五蓋(貪欲、瞋恚、昏沈睡眠、悼挙、疑)を自覚し除く
といったことが書いてあって、面白かった。
・ 難しいことに挑戦したり、自分を試すことが嫌いなのも、心が汚れている証拠である
というメッセージも、なるほどと思えた。
人生というのは、たしかに挑戦であり、世間のうちの、正しいものに合わせ、正しくないものは断るということが大事だと思えた。
死随念=「生きるものは皆死ぬものだ」
無常随念=「すべて移り変わっていく」
ということを、繰り返し口に出して言ってみると、悪思考を改めることになるらしい。
良い一冊だった。