今日(4月17日)の夜11時から、ETV「エリザベス この世界に愛を」の再放送があるそうである。
以前の放送の時に見たが、とても考えさせられる番組だった。
多くの人に見て欲しい。
在留資格がない外国人が帰国に応じない場合、入管収容所に入れられるが、その人数は数千人に及ぶそうである。
中には収容が三年以上の長期に及び、心身共に健康を害する場合も多く出て、自殺未遂やハンガーストライキも多発してきたそうである。
番組で特集されているエリザベスさんは、ナイジェリア人のクリスチャンの女性で、収容されている人々に電話をかけたり面会に行って、ひたすら愛を送ることを心がけている様子が、この番組でとても印象的だった。
その祈りが熱烈である様子も映っていて、心に響くものがあった。
「愛を示して欲しい」というエリザベスさんの訴えは、理屈を抜きにして、とても心に響くものがあった。
いかなる人も尊重され、愛を示されるべき存在であることを考えれば、日本のこの入管収容所をめぐる現状は早急に改善や是正が必要な部分があると思われる。
いま進められている入管法改正が、杓子定規にこれらの不法滞在とされる人々を切って捨てるものとなるのではなく、人間として愛を示すことができる方向のものとなることが願われてならない。
昨年、アメリカではブラックライブズマターの動きが盛り上がったけれど、日本もまた、同様に、大切にされるべき人命や人権が、ともすれば十分に大切にされていない事例は、まだまだたくさんあるのだと、この番組を見てあらためて痛感させられた。