ETV 働く人の孤立と貧困のゆくえ 重松清


一年ほど前、ETV特集「働く人の孤立と貧困のゆくえ」を見た。

http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2009/1108.html

(以下はその時の感想)


作家の重松清が、秋葉原の殺傷事件と派遣村について取材し、派遣について考えるという番組だった。

番組を見てて、思ったのは、派遣や最低賃金など、働く仕組みやシステムが、もうどうにも一部の人には「文化的で最低限度の生活」を大きく逸脱したものだということだった。

昔、戦前など、暴力団が派遣業みたいなのをやっていた時には、給料の一割を中間搾取していて、それゆえに「ピンハネ」という言葉があったけれど、今の派遣会社は3〜4割は給料からピンハネしているそうだ。
そうしたマージン率も、本当にきちんと法規制すべきだろう。

また、最低賃金ではどうにも食っていけない人も多いようである。
名ばかり正社員」の実態も、ひどいものだなあと事例が特集してあって見てて思った。

やっぱり、せめてヨーロッパ並みのルールを派遣業について設けるべきであろう。

あと、見てて改めて思ったのは、河添誠さんや湯浅誠さんは、本当に「義」のある人だなあと、面構えや声音や目を見てて、本当に思った。
たいしたものだ。

明日はわが身。
見てると、本当にユーウツになるけれど、ちっとは湯浅さんや河添さんを見習って、へこむばかりじゃなくて、この仕組みを良い方向に変えるように、智慧を働かせ、義気を持たんとなぁ。