備忘録 最近見た番組のメモ

最近、録画などで見た番組で印象的だったものの備忘録。



ひとつは、「世界ナゼそこに?日本人 」という番組でとりあげられていた、コロンビアに住んでいるケンジ・ヨコイ(横井研二)さんという人の話。


ケンジさんは日本とコロンビアのハーフだそうで、小さい頃はコロンビアで育ったが、治安の悪化で日本に引っ越したそうである。
言葉がわからなくて大変だったが、とても良い先生とクラスメイトたちに支えられて、無事に高校を卒業できたそうだ。
その後、レストラン経営で成功したが、コロンビアの貧しい人々のために何かをしたいと思い、コロンビアに移住。
スラム街で日本語や日本のしつけ教育
について教える活動をし、コロンビアでは多くの人に慕われる有名人になったそうである。
まだ37歳というからすごい。


もうひとつは、ハートネットTVの、以下の番組。


癒えない傷を抱きしめて ―自死遺族支える“母ちゃん”弁護士―
https://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/index.html?id=201612132000


佃さんという女性の方の御話で、弁護士として自死遺族の方々の法律や法律以外のさまざまな相談に乗っているそうである。
御自身も夫が自死された方があったそうで、随分苦しんだそうだが、それまで専業主婦だったのを夫の死後に司法試験を猛勉強して通って、子育てしながら弁護士として尽力されているそうである。
夫が自死した後は自分ばかりが不幸のどん底で悲劇のヒロインのような気持ちでいたが、自死遺族の方々と仕事を通じて関わるようになって、世の中には自分よりももっと大変な苦しんでいる人々がいると知り、小さな殻から出ることができた、と御話されている姿に胸を打たれた。


もう一つは、同じくハートネットTVでとりあげられていた、たむらあやこさんという漫画家の方のこと。


つらいことはギャグになる ―漫画家・たむらあやこ―
https://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/program/?id=201702202000


たむらさんは、両手足の感覚がなくなり、また痛みにも苦しむ、ギランバレー症候群という病気を若くして発病したそうである。
それまでも、ギャンブル依存症の父親がつくる借金に苦しみ、准看護師として一生懸命働く日々だったそうだ。
しかし、ここで人生投げやりになったら、一番損をするのは自分だと思い、好きな絵や漫画に一生懸命打ち込んだそうである。
自分の苦しい病気や状況を、客観的に漫画の中で明るく笑い飛ばす、その視点と、それまでギャンブル依存症だった父親が娘の病気とともに一切のギャンブルをやめて治療費のために一生懸命働くようになったという家族愛に胸打たれた。

あともうひとつは、だいぶ前に録画していた、ETV特集「私たちは買われた―少女たちの企画展―」という番組。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259541/


いわゆる援交をやったことのある中高生やかつてそうだった人たちの状況や背景が述べられていたが、ちょっと絶句するような悲惨な家庭環境が多かった。
また、そうした子どもたちに言い寄ってくる大人の男性たちの不誠実さと下衆さかげんに暗澹たる思いがした。
同じ日本で、このように荒廃した環境があるのだなぁということに心痛む。
と同時に、その中で、成人式用の着物を彼女たちに寄付したり、いろんなサポートをしようとしている人々の存在に、闇の中の光を見るような気がした。


世の中、いろんな困難な状況や苦しいことがある中で、地の塩・世の光のような人々が数多くいるものだなぁと思った。