映画 「太平洋の奇跡 −フォックスと呼ばれた男」


昨日、テレビで映画『太平洋の奇跡 −フォックスと呼ばれた男』があっていたので見た。

良い映画だった。

竹野内豊がとてもよく大場栄大尉役に似合っていたと思う。

大場大尉は実在の人物で、本当に立派な陸軍軍人だったのだなぁと、映画を見ながら感動。

この映画によれば、大場大尉は、赤ん坊の命が助かるようにとりはからい、米軍には用意周到なトラップを仕掛けて翻弄しつつ、民間人の命を守ることを優先し、また部下の将兵にも決して無駄な死に方はしないように、米軍の捜索を避けながらサイパン島の山奥で巧みな戦術を繰り広げる。

医薬品が尽きて、民間人の命を守れなくなったと判断すると、部下の反対を押し切って民間人のみ投降させる。

その後も、米軍との戦いを続け、米軍から降伏を勧告されても断るが、上官の命令があれば投降すると述べる。

すでに日本が敗戦となってから四か月後、かつての上官から投稿するように書いた文書が届くと、部下の将兵を引き連れて一糸乱れず堂々と米軍に投降する。

本当に見事な、昔の武士を思わせるような水際立った出処進退で、とても感心・感動させられた。
男ならば、あのようでありたいものだ。

大場栄は、戦後も無事に生きて、会社の取締役や地元の市議会議員をしたらしい。

この作品を見ることができて良かった。