シガーラ教誡経より
「夫の妻に対しての務め」
1、誉める。尊敬する。
2、けっして貶してはいけません。
3、不倫してはいけません。
4、奥さんに家の財産を一切任せてください。
5、装飾品をプレゼントしなさい。
「妻の夫に対する務め」
1、家の仕事をきちんと整理してちゃんとやる。
2、家のほかの人びとのことも自分がきちんと面倒みる。
3、不倫はしません。
4、財産を守る。
5、どんな仕事でも上手に、すぐ、文句を言わないでこなす。
「両親に対する子どもの務め」
1、 両親に育てられたのだから、私は両親の面倒をみます。
2、 両親の仕事・義務などを私が継ぎます。
3、 両親の家柄を守ります。
4、 両親の財産をきちんと管理します。
5、 それから両親が亡くなったら、亡き人びとのために供養・廻向してあげます。
「親の子への務め」
鄯、悪いことをやめさせる。
鄱、善いことをさせる。
鄴、学ぶべきことを教えてあげる。学問をさせる。教育する。
鄽、適した相手を探して結婚させる。
酈、よい時期になると、家の財産も全部ゆずる。
「弟子・生徒の先生に対する務め」
1、 先生が来られると立ちます。
2、 お世話をする。
3、 よく言うことを聞く。
4、 お供をする。
5、 しっかり勉強する。
「先生の弟子や生徒に対する務め」
鄯、道徳をちゃんと教えます。
鄱、ちゃんと勉強して理解したかどうか、とことん試す。
鄴、学問をきちんと、明確にたたきこむ。
鄽、先生の友だち・仲間に弟子を紹介する。
酈、いろいろな方面で護ってあげる。
「友人に対する務め」
1、 お布施をする。協力すること(布施)。
2、 優しいことばで語る(愛語)。
3、 役に立つことをしてあげる(利行)。
4、 平等でいる(同事)。
5、 裏切らない。
「そうしてもらった友人がしてくれること、すべきこと」
鄯、自分がどうしようもないとき助けてくれる、
鄱、自分がどうしようもないとき財産を護ってくれる。
鄴、問題がおきて困ったら助けてくれる。
鄽、不幸になっても離れません。
酈、友だちの後ろの人びとまで尊敬する。
「雇用者の被雇用者に対する務め」
1、 自分が雇っている人びとの能力に合わせて仕事を頼む。
2、 ちゃんと生活できるくらいの給料をあげる。
3、 病気になったら面倒みてあげる。
4、 自分に珍しいものが手に入ったら、雇っている人びとにも配ってあげる。
5、 時期をみて休みをあげる。
「被雇用者の雇用主に対する務め」
鄯、早く起きます。
鄱、後で寝ます。
鄴、与えられた給料だけもらう。
鄽、仕事は上手にこなす。
酈、自分の主人を誉める。
「在家の人間が出家者に対して勤めるべきこと」
1、 慈しみにもとづいた身体の行為をします。
2、 慈しみにもとづいたことばで話します。
3、 慈しみにもとづいた考え方をします。
4、 出家者に家の扉を開けておきます。
5、 食物をお布施します。
「出家者の在家者に対して勤めるべきこと」
鄯、悪いことをやめさせる。
鄱、善いことをさせる。
鄴、善い心で心配してあげる。
鄽、聞いたことのない真理を教えてあげる。
酈、真理を知っているか、覚えているか、調べてあげる。
酛、天国への道を教えてあげる。
(財産が消える怠けの六種類)
「寒すぎる、といって仕事をしない」
「暑すぎる、といって仕事をしない」
「朝が早すぎる、といって仕事をしない」
「もう遅すぎますから、といって仕事をしない」
「お腹が減りすぎて死にそうだから、といって仕事をしない」
「もうお腹パンパンで動けないから、といって仕事をしない」