宮本輝 「流転の海」

流転の海 第1部

流転の海 第1部

今から十数年前、高校の図書館で夢中になって読んだ。

おおまかな筋は覚えているものの、細部はすっかり忘れてしまったので、ひさしぶりに読み直した。

とても面白かった。

敗戦直後の日本の、沸々としたエネルギーや混沌や人間模様や世情がよく描かれていると思う。

人間は誰しも自分の中にドブを抱えていて、しかしそこに蓮の花が咲くこともある。

というメッセージは、ずっと覚えてたけど、あらためて感慨深かった。