- 作者: S.C.ファインスタイン,石浜みかる
- 出版社/メーカー: 国土社
- 発売日: 1991/03
- メディア: 単行本
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わかりやすくイスラエルのことについてまとめてあって面白かった。
それにしても、1985年頃のインフレ率が400%だったということに驚いた。
かつてイエスラエルは、80年代など、リクード政権のもとですさまじいインフレになったそうである。
すれすれのところで国家財政の破綻が回避されたらしいが、当時は大変な面もあったのだろう。
日本も、やがてそうなることもあるのだろうか。
今のところあまり見つかっていないそうだが、イスラエルには地形的にはかなり豊富な油田がある可能性もあるそうだという話も興味深かった。
国内に、世俗国家と宗教色の強い国家を目指す人々の対立や、アシュケナジム(西欧出身のユダヤ人)とセファルディム(中東アフリカ等の出身のユダヤ人)の対立、労働党とリクード党の対立など、いくつもの対立や問題も抱えているようだけれど、それでもまとまっているのは、ユダヤ教や歴史の記憶の共有があるのだろうし、人々の知恵があるのだろう。
マクペラの洞窟という、アブラハムの墓があるとされる場所についての記述も興味深かった。
いつか行ってみたいものである。