もっと知りたいシャガール 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 木島俊介
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: 単行本
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わかりやすくシャガールの人生や作品について解説してあり、面白かった。
シャガールの絵にユダヤの伝統の影響が色濃くあることは知っていたが、しばしばカバラの図像が用いられているとは知らなかったので、とても興味深かった。
また、よく描かれている牛は、イスラエルの象徴だそうである。
キリストの十字架は、シャガールの場合、どうもユダヤ人の受難を現す場合も多かったようである。
随分と苦労や受難も多い時代で、心労も絶えなかっただろうに、花束や生命の木のモチーフに見られるように、幸せや愛や平和も描き続けた。
さらに、ユダヤの受難も独特な形で描いて昇華しようとした・
そういったところに、シャガールの魅力もあるのだろうと、読みながら思った。