絵本 「さっちゃんのまほうのて」

さっちゃんのまほうのて (日本の絵本)

さっちゃんのまほうのて (日本の絵本)


とても良い絵本だった。

先天性四肢障害、つまり生まれつき片手の指がない女の子が主人公。

幼稚園での出来事で、しばらく幼稚園に行かず、家にひきこもる。

しかし、両親や、友人たちのあたたかさに、次第にまた元気を取り戻す。

子どもは、時には心ない言葉を深い考えもなく言ってしまうこともあり、それによって傷つく子どももいる。

そういう時に、どれだけ周囲の大人や、また友人たちが、きちんと愛情を示すことができるかが大切なのだろう。

そういえば、私が小学生の頃、学年は私より上だったが、生まれつき片方の手の指がない同級生のお兄さんがいた。
特にあんまり話したこともなかったが、いつも明るく元気そうなお兄さんだった。
たぶん、御両親も、その弟の同級生も、良い家族だったんだろうと思う。

先天性四肢障害は、原因がわからない場合も多いらしい。
少しでも、本当の意味で思いやりのある優しい社会になっていって欲しいものである。