今度の参院選の争点は「自民党にフリーハンド(自由裁量)の権力を持たせるかどうか?」

次の参院選の本当の争点は、


自民党にフリーハンド(自由裁量)の権力を持たせるかどうか?」


である。


権力は必ず腐敗する。
自由裁量の権力は必ず暴走する。


それが嫌ならば、次の参院選では、必ず投票に行こう。


自民党以外に投票しよう。
そして、自民の権力に歯止めをかけよう。


現実問題として、そのためには、選挙区では民主党、比例では民主党共産党しかない。


権力偏重ほど恐ろしいものはない。
今、国民のバランス感覚や権力への適切な警戒心が問われている。


投票率が下がれば下がるほど、組織票を持っている自民党公明党が圧勝する。
そして、ますます、土建と経団連創価学会の意向を政権は配慮せざるを得なくなる。
それを防ぎたければ、無党派層は必ず投票に行くべきである。


自由裁量を政府に与えたいのか?
特定利益のみ配慮する政治を許したいのか?
無党派層の国民は、今回の選挙ばかりは、よくよく自分の良心と良識を働かせて考えるべきである。
後で振り返れば、あの時が日本の岐路だったということになるだろう。
その時に悔いのない一票を今回は必ず行うべきである。


現在、パン、マヨネーズ、住宅ローン、ガソリンなどの値上げが相次いでいる。
小泉政権以後、日本はずっと賃金が上がってないが、それでもなんとかなっていたのは物価が安かったためだった。
アベノミクスで物価が上昇するならば、破局に至る可能性は大きい。
参院選の頃までは、まだ十分にこの痛みを自覚することなく、多くの人は自民党に投票するかもしれない。
しかし、そのあとで悔いても遅い。


1985年頃のイスラエルは、インフレ率400%だった。
日本は、まさかそこまではいかないと思う。
しかし、徐々に近い状態になっていくのかもしれない。
安倍自民党は、なんとなくリクード党に似ているところもあるような気もする。
近隣諸国と無用に摩擦を起こすところも。


民主党がダメだったから自民党、ということがよく言われる。
しかし、冷静に考えて欲しい。
民主党政権で、自殺者数は十五年ぶりに三万人を大幅に下回った。
経済成長率も震災の年以外はプラス成長。
領土も寸土も奪われていない。
脱原発も、社会保障の充実も進めた。


自民党や小沢派やその手先のマスコミやネットユーザーによって、民主党にはあらゆる誹謗中傷が行われたが、客観的な事実は以上述べたものである。
どうか有権者は冷静になって自分の頭で考えて欲しい。
安倍政権にフリーハンドを与える方がよほど危険である。


権力は必ず腐敗する。
自由裁量の権力は必ず暴走する。
ならば、次の参院選では、心ある国民は、必ず投票に行き、自民党以外に投票しよう。
そして、自民の権力に歯止めをかけるには、選挙区では民主党、比例では民主党共産党しかない。


アベノミクスで株価が上がったというが、自民党はまだ何もする前から株価が上がった。
株価上昇は、結局は、国際投機マネーのその時の意向と、民主党政権が税と社会保障の改革を成し遂げたので当分は日本国債も大丈夫だという信頼ができたことと、単なるムードによる。
別に安倍政権の政策の結果ではない。
小渕政権の焼き直しの土建ばら撒きは、結局は本当の意味での経済の回復はもたらさず、膨大な財政赤字を残すだけであることを、すでに日本は学習済みのはずである。


はっきり言っておくが、自民党を支持しているネット右翼のような人々は、最も自民党の政策によって切り捨てられる人々である。
彼らの雇用も老後も、社会保障が削られれば、やがて大きな痛手をくうだろう。
世襲の政治家たちにとっては、ネトウヨの人々は単なる道具であり、眼中にないクズに過ぎない。


我々はいつも、なんらかのことを選択する岐路にいる。
しかし、時には非常に大きな岐路にさしかかる。
次の参院選が、そうである。
多くの人は、さして大したことのないものだとたかをくくっているかもしれない。
しかし、自民にフリーハンドを与えるか否かの、大きな日本の未来の分かれ目である。


311のあれほどの大きな災厄と悲しみがあって、なおかつ何の反省もなくこの狭い地震多発の国土に原発を減らさずに使い続けるという自民党を支持するという人々は、サイパンが玉砕してもなお戦争を続けた愚かな参謀本部とそれを支持した国民と、はたしてどちらが賢く責任感があると言えるだろうか?


「得られた収入や時間を、自己だけでなく他者を支える糧とする、そんな人々の厚みを増す。」
民主党の綱領にある一文である。
民主党が目指す社会は、そのようなものである。
湯浅誠さんの言葉を使えば、「溜め」のある社会、ということだろう。
自民党というのは、結局のところ、得られた収入や時間を自分のためだけに使う人々が、ますますそれを恐怖心に駆られて自分だけのために確保しようとする政治のための政党である。
我々はどちらを選ぶのか?


藤井裕久さんが、昔、
アメリカはこの30年の間、約20年あまりがいわゆるねじれ国会の状態で現在もそうである。そして、ねじれていない時に起こったのがあのイラク戦争。だから、大統領と議会、上下院が違う政党で占められるというのは決して悪いことではないのですよ。」
と言っていた。


ねじれ国会でないと、権力がとんでもないことをし始めても、歯止めがかからない。
安倍政権にフリーハンドを与えれば、どんなことになるか。
今の自民党は昔日の自民党ではない。
吉田・池田・宮沢のような穏健保守の良識ある自民党では、もはやない。
ネット右翼が支持し、彼らのたまり場を「ホームグランド」と呼び、ネット右翼とあまり程度の変わらぬ程度の文章をFBに書きつづって得々としている、そういう首相の政党が、自民党である。


「犬がげろに戻ってくるように、 愚者は自らの愚かしさを繰り返し続ける。」
聖書の中の「箴言」の第二十六章第十一節にはこんな一文がある。
自民党のもとで、むやみな無駄な公共事業が膨大に繰り返され、天文学的な財政赤字をつくり、国力は衰退し、毎年三万人以上自殺してきた。
それを見て、なお繰り返したい人々は、この箴言の如し。


「思慮ある者は、災悪を見て回避する。 無思慮な者は、そのまま通り過ぎようとして、痛い目に遭う。」
これも、「箴言」の第二十二章第三節である。
すでに原発事故であれほど痛い目にあった。
野放図な公共事業でこれほどの財政赤字となった。
今物価も上昇し始めた。
それでも無思慮な者は、まさにこの箴言の如し。


我々は今大きな岐路におり、その選択の責任があり、そして一人一人の意見や投票行動が集まってこの日本の未来をつくっていくということを、もう一度よくよく思い起こすべきだろう。


自民党にフリーハンド(自由裁量)の権力を持たせるかどうか?」


各自が自らの良心と良識によくよく照らして考えて欲しい。