絵本 「みなまたの木」

みなまたの木

みなまたの木


水俣の、ある一家の物語。

はじめに妹が、やがてお父さんもお母さんも、水俣病で死んでいった。

最初は、木が枯れ、魚が死に、猫が狂い死んでいった。

あらためて、水俣病の悲しみを思わざるを得ない。

あとがきで、原田正純先生が、

「私たちの周りにいる”小さないのち”も、”私たちのいのち”と繋がっている」

ことが水俣病のメッセージだというのは、本当にそのとおりだと思う。

水俣病からのメッセージをきちんと受けとめ、記憶を風化させず、もう一度考え直していくためにも、多くの人に読んで欲しい絵本だと思う。