ミッチ・アルボム 「モリー先生との火曜日」

普及版 モリー先生との火曜日

普及版 モリー先生との火曜日

モリー先生との火曜日

モリー先生との火曜日




すばらしい本だった。

病気のため、死が間近いモリー先生が、人生とは何かについて、毎週火曜日に授業を行う。
本当にあった実話。

どれも本当にすばらしいメッセージの数々で、本当に感動した。

特に、この国(アメリカのことだけれど、日本も全く同じだろう)の文化は常にお金や物について洗脳してきており、そうした文化による洗脳を自分でしっかりと見て考えて、自分自身の本当の文化を築くことの大切さを説いているところは、とても心に響いた。

世間の人は死を見つめないため、半ば眠っているようなもので、本当に大切なことに気付かず、ただお金や物ばかりのためにあくせくとしている。
しかし、死をきちんと見つめれば、ほとんどのことは問題にならず、自分にとって何が本当に大切かが問題になってくる。


「いかに死ぬべきかを学べば、いかに生きるかも学べる。」

「人を愛することにみずからを捧げよ、自分の周囲の社会のために尽くすことにみずからを捧げよ、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすことにみずからを捧げよ。」

「本当に満足を与えてくれるものは、自分が人にあげられるものを提供すること。」

「ただ問題は、ありのままの自分を受け入れ、それを大いに楽しむことだ。」

「三十代が今の君の時代、自分の今の人生のよいところ、本当のところ、美しいところを見つけなければならない。」

「人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ。」

「人間はあぶないと思うと卑しくなる。危険を感じれば、自分のことしか考えなくなる。」

「多くの人が無意味な人生を抱えて歩き回っている。自分では大事なことのように思ってあれこれ忙しげに立ち働いているけれども、実は半分寝ているようなものだ。まちがったものを追いかけているからそうなる。人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創りだすこと。」

「互いに愛しなさい。さもなくば滅びがあるのみです。」

「逃げ出すより、自分なりの文化を創るのが肝心。」

「われわれ人間の持っている最大の欠点は、目先にとらわれること。先行き自分がどうなるかまで目が届かないんだ。自分にはどういう可能性があるか。そのすべてに向かって努力しなければいけないんだ。」

「死で人生は終る。つながりは終わらない。」

「人生に「手遅れ」というものはない。」


どれも本当に、心に刻むべき言葉と思う。