しっかし、ツイッターとかで検索しても、野田さんに対しては悪口雑言や悪罵ばかりで、擁護や支持の声って本当に皆無に近い気がする。
もちろん、声なき声もあるんだろうけれど、こういう現実を見ていると、野田さんをかばう義理はないけれど、本当にこれでいいのか？という気はしてくる。
短命政権ばっかりとっかえひっかえこの二十年、無責任にそのつど首相を罵倒し、つぶしてきたあげく、日本は没落の一途を辿ってきた。
本来は別箇の問題である原発反対と消費税を結びつけて、感情的に野田さんを叩きのめし、与党が分裂し、また短命政権の道をこの国は突き進むのだろうか。
安定した政治的統合をつくっていこうという気が全くないのであれば、与党議員はもちろん、国民も、この二十年の歴史から何も学ばない、単なる思考停止と無責任ではなかろうか。
仮にその時の政権に問題があっても、ではぶっ壊してその先に良いものがあるのか、相対的に比べてどうかを考えるべきである。
たしかに、野田さんの原発再稼動には疑問がある。
菅さんだったら、おそらく対応は違ったろう。
しかし、それと消費税は別個の問題である。
消費税増税反対の人は、マニフェストも読まずに「公約違反」だと思いこんでいたり、国家財政について何の責任感も見通しも持たない場合が多いのではないか。
今また与党が分裂し、しかも野田さんが早期に退陣するならば、日本の政治的統合はまたさらに極めて不安定になることだけははっきり与野党も国民も自覚すべきだろう。
選挙になって、三分の二どころか過半数を制する政党がない場合、意志決定そのものが極めて困難になりうる。
今、小沢派の分裂に対して、正義面して支持の声をあげている人々にははっきり言おう。
あなたがたのような無責任な態度の人々こそ、この二十年、日本を短命政権ばかりの不安定な政治状況にし、かつ国債の乱発を招いてきた張本人だと。かかる無責任な態度に比べれば、私は野田さんを擁護したい。
小沢さんを熱烈に支持している人たちは、未熟な正義感は強いのだろうが、要するに歴史を知らない。
新進党や自由党のことなど、忘れているか、そもそも知らないのだろう。
またほとんどの場合、自分でマニフェストも読んだことがないのだろう。
小沢さんの基本政策も知らない場合がほとんどでは。
