増支部経典 第九 放逸等品

支部経典 第九 放逸等品


一、比丘衆よ、この得は少量なり、いわゆる称誉の得なり、比丘衆よ、これは得中の最上なり、いわゆる慧の得なり、ゆえに、比丘衆よ、汝等はまさにかくの如く学ぶべし、我等は慧の得によって栄ゆべしと、比丘衆よ、汝等はまさにかくの如く学ぶべし。
二、比丘衆よ、我はかほどにも大なる無利を来す他の一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち放逸なり。
比丘衆よ、放逸は大なる無利を来す。
三、比丘衆よ、我はかほどにも大なる利を来す他の一法をも見ず、比丘衆よ、それはすなわち不放逸なり。
比丘衆よ、不放逸は大なる利を来す。
(以下の七項につき等しき経を説く)

四、五、懈怠…発勤精進。
六、七、大欲…少欲。
八、九、不喜足…喜足。
十、十一、非理作意…如理作意。
十二、十三、不正知…正知。
十四、十五、悪友…善友。
十六、十七、不善法を行い善法を行わざること…善法を行い不善法を行わざること。