スマナサーラ長老 北九州講演会を聴いて

昨日、テーラワーダ仏教を日本に紹介していることで有名な、スリランカ出身の僧侶のスマナサーラ長老の講演会に行ってきた。


特に印象深かった内容は、


仏教が教える人間の幸福は、お金ではなくて、


1、 家族
2、 借金がないこと
3、 人を支えてあげること
4、 悪を犯していないこと


の四つである、という御話だった。


本当はお金があってもこの四つがなければ全然幸せではない。
逆に、お金がなくても、このうちの三つは達成できる。
現代社会はこの四つを忘れて、お金ばかり求めようとするが、それは本当はあべこべなことで、お金も求めてもいいけれど、幸せはこの四つにあるし、お金をいっぱい稼いだならば、他の人と分かち合って支えてあげれば幸せになる、そうでなければおびえて不幸になるだけでしょうに、という御話だった。


なるほど〜っと思った。
本当にそう思う。


さらに、美しい笑顔こそ仏道そのもの。
笑顔こそ仏道の実践。
にっこり笑っていけばすべての人生の問題は解決できます、笑って明るく生きていきましょう。


ということをおっしゃっていて、なるほど〜っと思った。


スマナサーラ長老は、いつも全身全霊で、一生懸命初期仏教を日本に紹介しようとされている、その真剣さと熱意には、あらためて胸を打たれた。


また、朝、たまたまエレベーターで一緒になって、私があいさつをすると、あいさつしてくださったのだけれど、本当に「明朗」という形容詞がよく似合うというか、明朗な雰囲気の方だなあとあらためて感銘を受けた。


残念ながら、今の日本テーラワーダ仏教協会には他宗派に対して非常に偏狭な排他的な考え方の人もいるようで、そのことは初期仏教にかえってマイナスの印象を他の諸宗教や諸宗派に与えていることもあるようである。
スマナサーラ長老の努力やその善い面は正当に評価されて、誤解なく良く伝わっていけばいいのになぁと思った。