- 作者: アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
今日、スマナサーラ長老の「不安なこの世を生き抜くために」を読んだ。
なるほどーっと思うことがいっぱい詰まった、すばらしい本だった。
特になるほどと思ったのは、
不安は生きていくエネルギーの源のようなもので、不安があればこそ人は努力する、不安がなければ努力も向上もなくなる、阿羅漢果に達していない人は不安があるのが当たり前、不安をポジティブに生かしてこの世の中をしっかり生きていくべし、
というメッセージだった。
本当に、そのとおりだなぁと思う。
また、そのためには、「他人も社会もあてにはならないので、自分でなんとかする」と覚悟を持つことと、
「その瞬間その瞬間で、まあまあ、なんとかやっていくこと」の繰り返しが人生であり、大きな成功をいきなり望んだり自分は失敗したとかあんまり思い悩むようなことはせずに、そのつどそのつど目の前のことをうまくこなしていくことのみ、
ということは、本当になるほどーっと思った。
私も自分の人生に不安の種は尽きないが、そのつどそのつど目の前のことを工夫してなんとかやっていくのみだと、気持ちがラクになった気がした。
安易に不安をなくそうとしたり、あるいは不安ですくみあがって何もしないようになってしまったり、あるいは自分の不安を直視せずにごまかしてまぎらわして生きていくよりは、自分の不安を活力の源と心得てうまく努力に転換して生きていくことこそ、これからの時代には大事な心構えなのかもしれない。
また、そのためにも、スマナサーラ長老が、若い人は「時間を無駄にするな」ということをおっしゃっているのは、なるほどなぁと思った。
私も時間を無駄にせず、「必ずすべきこと」「さぼってもいいこと」「必ず避けるべきこと」の三つをよくよく峻別して、常に目の前のことや自分の人格を向上させることに努力しようと、この本を読んでてあらためて思った。
良い一冊だった。
多くの二、三十代の人々にオススメしたい。