善導大師『阿弥陀如来を観想する教えの入口』(観念法門) 第四十二節

善導大師『阿弥陀如来を観想する教えの入口』(観念法門) 第四十二節



また、観無量寿経の九品段に以下のようなことが述べられています。
それぞれの品(段階)として告げられている人々はみな、釈尊の生きておられた時代、あるいは釈尊が入滅された後における五濁を抱えた凡夫です。
よく教え導いてくれる人が、信心を起すことを勧めてくれるのに出遇い、道徳を守り、念仏し、お経を読誦し、仏や浄土を礼拝讃歎すれば、必ず浄土に往生します。阿弥陀如来の本願の働きによってことごとく浄土に往生することができます。このこともまた、阿弥陀如来の御本願によって間違いなく往生させていただくと知り、さまざまな仏たちがそのことを証明しておられると知っていく縁です。